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高中性脂肪血症の成因とホスホリパーゼA

研究課題

研究課題/領域番号 61571114
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関香川医科大学

研究代表者

河西 浩一  香川医科大学, 医学部附属病院, 教授 (60033057)

研究分担者 松岡 信夫  香川医科大学, 医学部附属病院, 非常勤講師
新見 道夫  香川医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80164523)
研究期間 (年度) 1986 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード高中性脂肪血症 / ホスホリパーゼA / リポ蛋白リパーゼ / 肝性リパーゼ / 超低比重リポ蛋白 / デキストラン硫酸 / ミルクリポ蛋白リパーゼ / デキストランサルフェイト / 超低比重リポ蛋白の水解
研究概要

高中性脂肪血症の成因を明らかにする目的で、ヘパリン静注後血清を用いて、肝性リパーゼ(HTGL)、リポ蛋白リパーゼ(LPL)およびホスホリパーゼA(PL-A)活性を高脂血症症例で測定した。症例総数202名、コントロール27名、IIa型48名、IIb型61名、IV型56名、V型10名である。コントロール群と比較して、HTGL,LPLおよびPL-A活性は、IIa型では有違差が認められなかった。IIb,IV型では、LPL活性は低下していたが、HTGLおよびPL-A活性には有違差が認められなかった。V型は、HTGL、LPLおよびPL-A活性が低下していた。次に中性脂肪(TG)量と酵素活性との関係を検討するために、IV型の血清TG値を150〜300、300〜450、450〜600mg/dlの3段階に分け、各々をIV_1、IV_2、IB_3とした。VLDL-TGの平均値は、IV_1で154±38、IV_2で274±32、IV_3で382±62mg/dlであった。VLDL-PLの平均値は、各々59±18、94±25、123±20mg/dlであった。VLDL-TGVLDL-PLはTG量の増加に伴って上昇した。すなわちVLDLのTG量に比して、相対的にPL量が少ない事を示しており、そのために、VLDLの水解が抑制されている可能性が推測される。次に酵素側より検討した。LPL活性はコントロールで3.41、IV_1で2.56、IV_2で2.30、IV_3で1.31μmol/ml/hrと低下し、HTGL活性は、コントロールで5.51、IV_1で4.76、IV_2で4.88、IV_3で3.97μmol/ml/hrと低下した。,いう活性は、コントロールで1.00、IV_1で1.00、IV_2で1.20、IV_3で1.31nmol/ml/hrと増加傾向になった。すなわち、VLDL-TG量の増加に伴い、HTGLとLPL活性は低下し、PL-A活性は増加するという逆相関関係が認められた。このことは、PL-Aが、HTGLやLPLと同一の酵素ではないことを推測させる成績である。またPL-Aが高中性脂肪血症と密接な関係があることが推測された。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 河西浩一: 動脈効果.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] N. Matsuoka: Tohoku J. Exp. Med. 149. 61-66 (1986)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] N. Matsuoka: J. Biochem.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 松岡信夫: 動脈硬化.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Nobuo Matsuoka: Tohoku J,exp.Med.149. 61-66 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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