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乳幼児期の母子関係形成過程における母性意識の変化と家族関係との関連性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61571122
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 看護学
研究機関国立公衆衛生院

研究代表者

新道 幸恵  国立公衆衛生院, 主任研究官 (20091613)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード母性意識 / 母性行動 / 自我状態 / 自尊感情 / 家族関係 / 自己概念 / 家族機能 / 乳児の発育状態
研究概要

研究目的 子供が生後1カ月から1才6カ月になるまでの母親の母性意識の変容過程を明らかにし, さらにその母性意識と家族関係他の関連性について明らかにする.
研究方法 妊婦初期から追跡している母親を対象に, 子供が生後1カ月から18カ月になるまで追跡調査した. 調査内容は, 母性意識, 母性行動, 母親の自我状態(TEG), 自尊感情(SE尺度), 家族関係(家族の機能, APGER)であり, 質問紙の直接配布あるいは郵送法を用いた.
研究結果 回収数は, 子供の生後1カ月時が107, 6カ月時が104, 1歳時が97, 1歳6カ月時が55である. (1)対象背景は, 妊娠初期時の母親の平均年齢が29.3才, 父親の平均年齢が32.3才, 有職者が22.4%, 大学卒業以上の学歴者が40.5%である. (2)母性意識, 行動の得点は, どの調査時点でも高いが, 子どもの成長発達につれて得点の低下傾向がみられるが有意な差は認められない. 母性意識や行動の質は子どもの成長につれての変化はあまり見られないが内容において変化が認められる. (3)母親の自我状態は, どの調査時点でも養育的親の自我を頂点とするなだらかな山型を示したエゴグラムを形成しているが, 18カ月になると養育的親の自我得点が低下し, 批判的親の自我得点が上昇している. (4)母親の自尊感情の平均得点は, どの調査時点でも30点前後であり, 母親はかなり高い自尊感情を有している. (5)家族関係はどの調査時点でも高い平均得点が認められ, 家族の支援状態がよいことが認められる. (6)母親意識や行動には, 母親の自我状態・自尊感情, 家族関係等との次のような関連性が認められる. 養育的自我得点が高く, 自尊感情得点が高く, 家族関係が良好な場合には, 子どもへの愛着を示す母性意識が認められると共に, 子どもへの愛着行動を示す母性行動が認められる.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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