研究分担者 |
北野 康子 京都大学, 東南アジア研究センター, 助手 (80115831)
江崎 光男 京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (60029915)
福井 捷朗 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (10027584)
石井 米雄 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (70027580)
渡辺 豊英 Faculty of Engineering, Nagoya University Associate Professor (80093342)
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研究概要 |
東南アジア諸学の研究支援とする多言語テキスト処理システムの基本として, 特にタイ語や古典に現れる漢字のテキスト処理に関する研究を進め, 主に以下に述べる成果を挙げた. 1.タイ語見出し語辞書の作成について: タイ王国研究所発行のタイ・タイ語辞典の見出し語約3万2千語の入力をすでに開発済みのタイ語テキスト・エディタで行い, 校正を済ました. 2.タイ語入出力方式の研究: 辞書作成の際に測定したタイプ入力速度を2つの入力方式(DMM法及び改良型TM法)について比較・考察を行い, タイピストの学習特性に関する研究を進めた. また新たに簡易型入力(STM)法の提案を行った. 一方, 出力方式については, レーザビーム・プリンタに出力するタイ語印刷プログラムの方式研究と開発を行った. 3.多言語を扱うTSS端末エミュレータの研究・開発: タイ語の3つの入力方式及び表示, 「続日本紀」等の古典に現れる漢字を含むファイル転送の実現方法について研究を進め, 実験を行った. 4.タイ語構文解析の研究: タイ語文の構文的, 意味的な多義性を解消する構文解析のために「日本語用語の結合価」に基づいてタイ語動詞パターンの辞書を考え, 「日本語用語の結合価」で用いられている意味構造と意味特徴を利用した格文法によるタイ語文の意味解析を試みた. また, タイ語動詞パターンから格構造パターンを設定したタイ語構文解析とそれを利用したタイ・日機械翻訳の実験を進めた.
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