研究課題/領域番号 |
61580032
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
|
研究機関 | 大阪電気通信大学 |
研究代表者 |
水本 雅晴 阪電通大, 工学部, 教授 (40029541)
|
研究期間 (年度) |
1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | Fuzzy制御 / Fuzzy集合 / Fuzzy推論法 / 一次遅れの系 / Fuzzy制御規則 / Mamdaniの推論法 |
研究概要 |
Fuzzy(あいまい)制御に使用されているFuzzy推論法としてMamdaniの方法がよく知られ、実用化されている(デンマークのセメントキルン制御、日立の列車制御など)・Mamdaniの方法は経験的に好結果を得ることが示されているが、理論的立証はされていない。また、彼の推論法以外にも多くのFuzzy推論法が提案されているがFuzzy制御に適用された例はなかった。 本研究では、数多くのFuzzy推論法をFuzzy制御器に適用した場合にどのような制御結果が得られるかを、無駄時間を有する一次遅れのプラントモデルに適用し、Mamdaniの場合と比較検討した。この結果、彼の方法の有効性が確かめられたと共に、彼の推論法に類する代数積、限界積に基づいた新しい推論法でも同様の制御結果が得られることが分った。しかしながら通常の多値論理の含意公式(例えば、ルカシービッツ,ブール含意)に基づいた推論法では良好な制御結果を得ることができなかった。しかしこれらの多値論理に基づいた推論法でも、操作の変化分を決定する際のファジィ集合を求める場合に交わり(∩)の定義をminでなく代数積xyや限界積【O^v】(x+y-1)とするとMomdaniの方法の場合とほぼ同様の好結果が得られた。また、制御ルールを定義するファジィ集合の巾を変化させた場合の制御結果も得たが、彼の方法の場合、お互のファジィ集合は適度に重ね合わさっている必要があることも得られた。 今後、Fuzzy推論法の下でのFuzzy制御器の構成の成果をもとにFuzzyエキスパートシステムの作成に取りかかる予定である。
|