研究課題/領域番号 |
61580043
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | (財)実験動物中央研究所 |
研究代表者 |
谷本 義文 実験動物中央研究所, 血液化学部・部長, 主任研究員 (10050379)
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研究分担者 |
一戸 一晃 実験動物中央研究所, 血液化学部, 主任,研究員
鈴木 修三 実験動物中央研究所, 血液化学部, 室長,主任研究員 (80113439)
服部 祐二 実験動物中央研究所, 血液化学部・現毒性部, 専門技術員 (60172938)
海上 智 実験動物中央研究所, 血液化学部・現薬理部, 専門研究員 (60158780)
服部 裕二 実験動物中央研究所, 毒性部, 技術研究員
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 血小板 / 細胞内Caイオン放出 / 第4因子量 / ATP量 / 膜蛋白 / 膜糖蛋白 / SDS-電気泳動 / ガラスビーズ / 停滞率 / シクロオキシゲナーゼ / リポオキシゲナーゼ / 微細構造の変化 / ヒト / サル / イヌ / ウサギ / ラット / 血小板停滞 / アスピリン / アラキドン酸 / TBA法 / 濃染顆粒 / 各種動物 / 種差 / 血小板ATP量 / SDS-PAGE / 血小板膜蛋白 / 血小板膜糖蛋白 / 血小板内Ca / エクオリン / PF4 / 電顕像 / 血小板凝集惹起物質 |
研究概要 |
1.血小板内Ca放出の種差:洗浄血小板におけるトロンビン刺激によるCa放出は各動物とも1ピーク、コラーゲン刺激ではウサギを除いて2ピークの波形がみられた。インドメタシンによるCa放出抑制の程度には種差がみられた。2.血小板第4因子量:発色合成基質による測定法では再現性のある測定が不可能であった。RIA法では共通抗原をもつヒトおよびサルの第4因子量の測定が可能であり、ヒト>アカゲザル>カニクイザルの順であった。3.小板ATP量:洗浄血小板をTriton-Xによって溶解させたのち、ATPフォートメーターを用いての測定結果ではヒトがウサギの約5.2倍、他の動物の8.1〜8.3倍であり、血小板内貯蔵プール種差がみられた。4.血小板膜の蛋白および糖蛋白のSDS-電気泳動:蛋白泳動では各動物とも約20本のバンドが認められ、分子量18,6.3および4.0万のバンドが共通して濃染された。ヒトおよびサルの膜蛋白および糖蛋白の泳動像には類似点がみられるものの、血小板膜構成成分には種差があることが明らかになった。5.ラット血小板のガラスビーズ停滞率:ラットの血小板停滞率はヒトよりも高値であった。また加齢に伴って低下する様相がみられ、ヒトとは逆の傾向を示した。6.シクロオキシゲナーゼ系およびリポオキシゲナーゼ系活性測定の検討:ヒトで用いられる方法ではラットのリポオキシゲナーゼ系静性の測定はできず、基質であるアラキドン酸の濃度を数倍程度高くすることにより測定が可能になった。血小板リン脂質代謝に関与する酵素活性には種差があることが示唆された。7.血小板刺激時におけるATP放出の種差と電顕的微細構造の変化・血小板刺激時のATP放出ではウサギとイヌで相違がみられる。この原因を電顕的に調べたところ、血小板濃染顆粒の数および顆粒の局在に相違があることによるものと考えられた。
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