研究課題/領域番号 |
61580044
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
菊池 建機 (菊地 建機) 国立精神・神経センター, モデル動物開発部, 部長 (80005628)
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研究分担者 |
田口 文広 国立精神, 神経センターモデル動物開発部, 室長 (30107429)
花岡 和則 国立精神, 神経センターモデル動物開発部, 室長 (40189577)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 筋ジストロフィー / 鶏(ニワトリ) / 矮性化 / 遺伝子発現 / 甲状腺ホルモン / 血管系 / 脂質代謝 / 筋蛋白質 / 筋ジストロフィー症 / 鶏 / 動物モデル / 矮性遺伝子発現 / 筋ジストロフィー遺伝子 / 矮性遺伝子 |
研究概要 |
筋ジストロフィー鶏を用いた本研究によって以下の諸点が明らかとなった。 1)遺伝、育種 筋ジストロフィー遺伝子(am)は不完全優性遺伝、矮性遺伝子(dw)は伴性劣性遺伝の様式に従がう。 2)病理、形態 a)筋ジス鶏の浅胸筋はdw遺伝子導入により筋線維の萎縮、空胞形成を示すようになり、壊死再生線維は目立たない。さらに、筋の脂肪化が顕著で、早期から間質での脂肪組織の増生が認められる。 b)脂肪組織の増生は血管系の発達と関連性がある。筋ジス筋の筋束の周辺の間質には脂肪化が進むが、それと並行して筋線維周辺の毛細血管は次第に失われる。血管系の発達と脂肪組織の増殖の関係を三次元的に解析した。 3)甲状腺ホルモンと筋収縮蛋白(トロポミオシンβ鎖) a)鶏の矮性化の主な原因は血中甲状腺ホルモン(T_3)濃度の低下による。 b)dw遺伝子はam遺伝子に対し、強い変更遺伝子として作用し、本来ヘテロ鶏浅胸筋で合成されないトロポミオシンβ鎖を合成させる。甲状腺ホルモンの低下と筋収縮蛋白合成の関係について検討した。 最近筋細胞の甲状腺ホルモンに対するレセプターが細胞核内にあることが、報告された。今後は培養筋細胞においてホルモンとam遺伝子発現の関係を調べる必要がある。
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