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抗老化物質の検索に関する食品栄養学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61580070
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関福岡女子大学

研究代表者

長 修司  福岡女大, 家政学部, 教授 (40105367)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード高度不飽和脂肪酸 / 老化 / 抗酸化物質 / 過酸化脂質 / 肝ミトコンドリア / TBA値
研究概要

〈目的〉生体内の高度不飽和脂肪酸(PUFA)が酸化されて生じる過酸化脂質が老化の原因になると考えられている。そこで本研究では、脂質の劣化防止に有効と思われる成分あるいは有効成分を含むと思われる食品について、それぞれの抗老化効果をラット肝臓を用いて検索した。
〈方法〉種々の試料の一定量と、脂質の酸化を促進させる鉄溶液とをラット肝臓ミトコンドリアの懸濁液に加え、37℃で2時間反応させた。得られた反応液の一定量を採取し、そのTBA値とPUFA組成とを測定した。
〈結果〉(1)【Fe^(3+)】の酸化促進作用は【Fe^(2+)】に比べて著しかった。(2)ビタミンCは脂質の過酸化反応を著しく抑制した。(3)ビタミンEは実験系でのレベルや異性体によってその効果は異なっており、一定の傾向は得られなかった。(4)エリソルビン酸,セザモール,BHA,BHTおよび没食子酸は過酸化反応を著しく抑えた。(5)各種のお茶(日本茶,中国茶,紅茶,はと麦茶)に抗酸化力が認められた。(6)たまねぎ,にら,にんにく,わけぎあるいは根深ねぎの搾汁液ならびに香辛料のクローブ,タイムの各食品に酸化抑制作用が認められた。(7)植物油の不けん化物はTBA値の低下をわずかにもたらした。(8)劣化防止が期待されたクエン酸,グルタチオン,システイン,ビタミン【B_2】,DNA,RNA,サポニン,銅クロロフィリン,メラノイジン,カフェインおよびエピカテキンにはいずれも際立った効果はみられなかった。(9)ピーマン,ほうれん草,だいこんならびにかいわれ大根の各食品に酸化促進の傾向がみられた。(10)コレステロール食ラットのTBA値は無コレステロール食ラットのそれより高い値を示した。
以上のように、老化防止に有効な成分がいくつか確認されたが、この中から生体への害が少ないものを選び出し、他の栄養素とともにバランスよく摂取していくことが必要であろう。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 長修司: 日本家政学会誌.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 長修司: 日本家政学会誌.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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