研究課題/領域番号 |
61580101
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山下 秋二 大阪大学, 健康体育部, 助教授 (70108786)
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研究分担者 |
山形 修 大阪成蹊女子短期大学, 助教授 (30141550)
出村 慎一 金沢大学, 教育学部, 助教授 (20155485)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | イノベーション / イノベーション決定期間 / 普及速度 / ゲートキーパー / イノベーション伝播 / ライフスタイル / 因子分析 / ソシオメトリー法 / 判別分析 / 水平的影響 / 垂直的影響 / 革新性 / 組織環境 / 組織構造 / 組織過程 / コミュニケーション・ネットワーク / コミュニケーション・チャネル / 決定期間 / 相対的有利性 |
研究概要 |
本研究の目的は、スポーツ・イノベーションが社会に拡がっていく速さに影響を及ぼしていると思われる諸変数を調べ上げ、それら相互の関連性を明らかにすることである。 標本には、スイミング・スクールの利用者および女子短大生を選んだ。 結果は次のように要約される。 1)過去において恵まれたスポーツ条件下にあった者は、スポーツ条件に恵まれてこなかった者に比べ、イノベーション決定に必要とされる時間的長さは短くて済む。 2)コミュニケーションのネットワークに統合されており、関心を共有する他者と結びつく度合が高い者のイノベーション決定期間の長さは、かかるネットワークから孤立している者のそれよりも長い。 3)より多くのコミュニケーション・チャンネルを用い、情報源に対して高い信頼を置いている者は、そうでない者と比べ、イノベーション決定に要する期間が長くなる。 4)ゲートキーパーは他の人に比べて、スポーツ・健康志向が強く、社交的であり、かつ個性化志向が強い。 5)スポーツ・健康志向という点では水平影響がみられ、その程度が同じような人々同士の間にソシオメトリーの選択肢が結ばれる傾向がある。 6)社交性、個性化志向には垂直的影響が観察され、社交性の高い者から低い者へ、そして個性化志向の強い者から弱い者へと、イノベーションがトリックル・ダウンする可能性が伺える。
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