研究概要 |
N-アシルアミノ酸遊離酵素の整理機能を解明することを目的として, まず, 種々のN-アセチルメチオニルアミノ酸, 鎖長2〜5残基のN-アシルメチオニルアラニンに対する基質特異性を検討した. その結果, 本酵素の基質特異性に関して, 1)本酵素は, N-アセチルメチオニルプロリン, ーアスパラギン酸, -D系アミノ酸を除く全てのN-アセチルメチオニルアミノ酸を水解すること, 2)鎖長2〜3残基のペプチドが最適の基質となること, 3)アシル基としては, アセチル基およびプロピル基が最適であること, が明らかにされた. また, ブタ肝臓より精製した酵素を用い, これをAchnomobactenプロテアーゼIで消化することによって生成されるペプチドのうち, そのいくつかの部分一次構造を決定し, この情報をもとに合成ヌクレオチドを作製し, これをプローブして, ブタ肝臓全mRNAより作製したcDNAライブラリーより, 本酵素のcDNAを探索した. しかし, 現在, 未だ本酵素のcDNAは単離するには至っていない.
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