研究課題/領域番号 |
61580176
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線生物学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
鈴木 信夫 千葉大学, 医学部, 助教授 (90111426)
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研究分担者 |
園田 智子 千葉大学, 医学部, 技官 (20143307)
平良 眞規 (平 眞規) 千葉大学, 医学部, 助手 (60150083)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ヒト培養細胞 / RSa / UV^r-1 / 突然変異 / 紫外線 / インターフェロン / プロテアーゼ / Xeroderma,Pigmentosum / ヒト細胞 / UVr-1 / Xeroderma Pigmentosum / プラスミノゲンアクチベーター / レーザー光 / 遺伝子移入 / 【UV^r】-1 |
研究概要 |
ヒト培養細胞RSaは紫外線による突然変異発現の誘発頻度が異常に高い(10^2生存細胞あたり1変異率)。この原因は、プラスミノゲンアクチベーター様プロテアーゼ活性の代謝異常であることを以下の実験結果から明らかにした。 1.RSaの紫外線致死抵抗株UV^r-1は紫外線による突然変異誘発頻度も低下していた。このUV^r-1細胞はDNA修復複製レベルがRSa細胞のそれと同程度であることから、他の第二のDNA修復機構、おそらく誤りなし(エラーフリー)修復機構を獲得していると予測された。UV^r-1では紫外線照射直後プラスミノゲンアクチベーター様プロテアーゼの活性値が急上昇した。しかし、RSaではそのような上昇は見い出されなかった。したがって、プロテアーゼ活性を有する何らかのタンパク質が突然変異誘発調節因子であることが示唆された。 2.RSa細胞もインターフェロン処理し紫外線照射を受けると突然変異の誘発頻度は著減した。ところが、照射直後サイクロヘキシイミド処理すると再び誘発頻度は上昇した。インターフェロン処理RSaでは紫外線照射直後上記プロテアーゼの活性レベルは上昇し、サイクロヘキシイミド処理は本上昇を消失させた。 3.高頻度突然変異形質のXeroderma,Pigmentosum患者由来繊維芽細胞でも上述のインターフェロンとサイクロヘキシイミド効果は認められた。したがって、インターフェロンのようなサイトカインを利用することによりヒト細胞の突然変異発現調節機構の解明か容易になったと言え、しかも、プラスミノゲンアクチベーター様プロテアーゼはエラーフリー機構の誘導に関与することが強く示唆された。
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