研究課題/領域番号 |
61580183
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線生物学
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
井上 正 遺伝研, その他, 助手 (90124213)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ヌクレオシド代謝 / 放射線感受性 / 遺伝病 / アデノシンデアミナーゼ |
研究概要 |
wstマウスは、イオン化放射線照射による高頻度の染色体異常を呈し、DNA傷害修復の異常が疑われる遺伝疾患動物であり、その表現型の類似性より、ヒトの好発癌性遺伝病ATのモデルと目されている。しかし、最近、このマウスがアデノシンデアミネース(ADA)を欠損し、同じくヒトの遺伝病である、SCIDのモデルであることを示唆する結果が発表された。これら二つのヒトの遺伝病は、ともに免疫不全を呈し、その発症機構の解明が待たれており、wstマウスはモデル実験動物として有用であると考えられるので、ADA遺伝子の異常が真にこのマウスの病因であるか否かを検討することを試みた。 ヘテロ接合体で維持されているwstマウスを交配し、ホモ個体を生後22日目の体重減少を指標として選択した。wst遺伝子の標的器官の一つである脾臓の抽出液中のADA活性は、キサンチンオキシダーゼとヌクレオチドホスホリラーゼによるアデノシンから尿酸の生成を定量して測定した。マウスDNA遺伝子は、ラムダファージにクローンされた全ゲノムDNAライブラリーをヒトADA遺伝子をプローブとして検索して単離した。 脾臓は免疫応答器官であり、wst遺伝子の効果が日令に応じて最も著しく現れるが、この臓器においても、ADA活性は正常マウスとwstマウスの間で、調べたいかなる日令においても、差異は検出されなかった。そこでより直後にADA遺伝子の異常を明らかにするべく、この遺伝子のシークエンスを調べることとし、ヒトADA遺伝子をプローブとしてマウスADAと極めて強くハイブリダイズするDNA断片を得たので、これの解析を継続している。
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