研究課題/領域番号 |
61810003
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
小野 博 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10051848)
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研究分担者 |
茂呂 雄二 国立国語研究所言語教育研究部, 部員
上野 田鶴子 国立国語研究所日本語教育センター, 部長
村石 昭三 国立国語研究所言語教育研究部, 部長 (80000412)
林部 英雄 横浜国立大学, 特殊教育学科, 助教授 (80092469)
小川 仁 東京学芸大学, 特殊教育学科, 教授 (60014677)
野沢 紀子 東京学芸大学付属大泉中学校, 教諭
堀田 昭 東京学芸大学付属大泉中学校, 教諭
相沢 博 東京学芸大学付属大泉中学校, 副校長
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
33,000千円 (直接経費: 33,000千円)
1988年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1987年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1986年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
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キーワード | 日本語力 / 全国調査 / 発達基準 / 標準化 / 標準化テスト / 適応型テスト / 海外帰国子女 / 言語の発達 |
研究概要 |
今回の調査の目的は日本語力を構成する8要素(語彙、助詞、文型、漢字、作文、文章理解など)について、小学校1年生から中学3年生までの発達状況の基準を作成することである。 問題の作成から調査の依頼、実施、調査結果の統計処理までいずれも予想を超える規模になったが、北は北海道の札幌、釧路から南は九州、沖縄県まで24都道府県28地域の165校以上の学校で調査を実施し、統計処理によって発達基準を作成した。 さらに、各テスト項目間の相互相関を求める目的から小、中学校各2校について8種類の全てのテストを同じ子供について実施し、各テスト項目間の相関が高いことを確かめた。 現在、これらの処理結果を参考に問題の整理を行っており、語彙、漢字については等化処理を行ない適応型テストを作成し、他のテスト項目と合せて今後、海外在住及び帰国児童・生徒や障害児言語理解の指標としたいと考えている。 適応型テストは、従来のテスト形式より少ない問題で、精度の良い能力推定が可能であり、被験者の能力がどの程度かわからなくても、被験者にとって問題がむつかしすぎたり、やさしすぎたりしないため、帰国子女などの客観的な能力を知るのに最も適したテスト方法と考えられる。 さらに、今後、特定の問題について幼稚園から高校までの発達状況を調べるため、幼稚園児を対象としたテープを使っての語彙及び文型の調査及び高校生に対する語彙と漢字の調査の実施を予定しており、今回の結果と合わせ幼稚園から高校生までの日本語力の発達の基準としてまとめる計画である。
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