研究課題/領域番号 |
61840005
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
梶川 良一 名古屋大学, 理学部, 教授 (40022537)
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研究分担者 |
宮本 彰也 高エネルギー物理学研究所, 物理研究系, 助手 (50174206)
岩田 正義 高エネルギー物理学研究所, 物理研究系, 教授 (80022698)
鈴木 史郎 名古屋大学, 理学部, 助教授 (50089851)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1987
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
21,200千円 (直接経費: 21,200千円)
1987年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1986年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
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キーワード | 遠隔ステーション / 高エネルギー物理学実験 / トリスタン-トパーズ測定器 / オンラインデータ収集 / 実験モニター / 測定器情報モニター / 遠隔実験制御 / データ転送 / 遠隔リアルタイム制御 / データ通信 / 専用線によるデータ通信 / トリスタン実験 |
研究概要 |
世界でも数少ない大型加速器を用いる高エネルギー物理学実験では、数多くの研究機関による共同研究が常識となっている。遠隔地にいる研究者が日常的に実験の進行とデータ収集処理にあたること、また分担した測定器の保守・運転のため実験データと測定器情報の高速転送と日據地における処理・実験現場へのフィードバックが重要な課題となってきた。本研究は、これらの題題について実用的な試行を目的とし、高エネルギー物理学研究所のトリスタン・トパーズ実験と名古屋大学の間に、専用線(9600bps)を敦設して遠隔ステーションを構築し、現地のコンソールとほぼ同様のものを名大に設置することで実際に実験のモニター、制御、データ処理とフィードバックを試行して評価を加えたものである。 具体的には、トパーズ実験のエンドキャップ部測定器群について、オンラインデータ収集、トリガー系のモニターと制御をDECNETによって試行し、また測定器系とデータ収具状況を富士通M380によりモイターした。 本報告は遠隔ステーションの構成、トパーズ測定器の概要、データ収集系とモニター系について必要な記述を行うとともに、遠隔ステーションが備えなければならない性能と内容について述べている。試行した結果、実験進行のモニターについては、オンライン・オフラインの双方てもに満足すべき結果が得られ、今後の実験では遠隔ステーションの強化が不可欠であることが明らかになった。一方、この分野ではビデオテックスによるモニターは柔軟性に欠けるため不適当であることが示された。制御については、専用線を使用すれば特に問題がないこと、現地の機器類にかなりの設備が必要であるため実施には当初から設計・企画を要することが確認された。これらの結果から将来の遠隔ステーションへの展望が述べられ、転送速度への要求も具体的に示してある。
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