研究課題/領域番号 |
61840011
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石井 紘 , 地震研究所, 教授 (30004386)
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研究分担者 |
加藤 照之 地震研究所, 助手 (80134633)
柳沢 道夫 地震研究所, 助手 (90012947)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ボアホール / 小型3成分ひずみ計 / 感度検定 / 小型3成分歪計 / 3成分歪計 |
研究概要 |
現在まで鋸山地殻変動観測所の横坑内にテスト用の一成分ボアホールひずみ計を埋設し、観測データを蓄積している。このデータの解析により種々の知識が得られた。ひずみ計のドリフト、ノイズ、感度などに関する結果を考慮して、真ちゅうの三成分ひずみ計を製作した。油壷地殻変動観測所の横坑内の水槽内に製作した三成分ひずみ計を沈めて、連続記録をとっている。これにより気圧との比較が可能になり、感度検定を考える上でのデータが得られた。ひずみ計は高感度の測定をしているため、温度変化に非常に敏感である。1/100度の温度変化が10^<-8>のひずみ変化の出力に相当するが、観測壕内の水槽中の温度変化の日変化が大体このレベルであり、短周期の温度変化はそれより若干小さい程度であった。したがって壕内で10^<-8>以上の感度検定は困難であり、10^<-7>よりも大きな変化の検定を行なった。次にひずみ計のセンサーを半導体ひずみゲージから、磁気センサーに変えて、同じ実験を試みた。その結果、長期的ドリフトはひずみゲージの方が大きいが温度変化の影響もひずみゲージの方が大きいことが確認された。今後は油壷地殻変動観測所よりさらに温度変化の小さな壕において同じ実験を、試みる予定である。この試験研究により、本格的な小型3成分ひずみ計の製作に関する基礎的資料が得られた。
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