研究課題/領域番号 |
61840023
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物発生・生理学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
久田 光彦 北海道大学, 理学部, 教授 (70000768)
|
研究分担者 |
長尾 隆司 北海道大学, 実験生物センター, 助手 (70113595)
高畑 雅一 北海道大学, 理学部, 助手 (10111147)
鈴木 教世 北海道大学, 理学部, 講師 (10001851)
下澤 楯夫 (下沢 楯夫) 北海道大学, 理学部, 助教授 (10091464)
|
研究期間 (年度) |
1986 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
1988年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1986年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
|
キーワード | ヘリウムカドミウムレーザー / 細胞破壊 / 神経細胞 / 神経分枝 / ザリガニ神経系 / 神経回路 / 蛍光染色法 / ルシファー イエロー / 細胞の高選択性破壊 |
研究概要 |
ヘリウム・カドミウムレーザーと蛍光色素Lucifer yellowとを組合せた選択的神経細胞破壊法を開発した。初年度には光路固定型を試作したが、実用上の難点を除去するために可動型を次年度に新たに開発した。発生器からレーザー光を光ファイバーで実験用の双眼実体顕微鏡に導く。顕微鏡からは落射照明により試料を照射するが、その際顕微鏡内に設定したレンズ系により試料上のレーザー照射径を調節する。細胞の形態を調べる場合は、レーザー集光の焦点をずらしたフラッド照射を用い、軸索、樹状突起など細胞の特定部分の破壊のためには直径数10ミクロンに絞ったスポット照射を用いる。顕微鏡の観察レンズ系には吸収フィルターを入れ、励起発色光波長以外の光を遮断した。 フラッド照射により得られた細胞形態を後刻吟味比較するために、蛍光像をCCDカメラおよびパーソナルコンピューター/ビデオカードを用いてフロッピーディスクに記録した。再生データは、これをソフトウェア的に画像処理して解析した。 試作したレーザー照射装置は、ザリガニ中枢ニューロンに適用し、その実用性を検討した。破壊すべき細胞は、Lucifer yellowを充填したガラス管微小電極で刺入してその活動を調べた後に、Lucifer yellowを電気泳動的にその細胞内に注入する。フラッド照射で破壊すべき神経突起を確認の後、スポット照射に切り換えてこれを破壊した。破壊の後、形態的な変化は認められなかったが、シナプス電位及び活動電位の伝播の阻害を生理的に確認することにより、レーザー破壊の成功の有無を判定した。その結果、ザリガニ中枢ニューロンでの機能局在を実験的に証明することができた。
|