研究分担者 |
佐藤 行成 日本科学工業(株), 技術本部(62年度のみ), 開発マネージャー
西浦 賢亀 日本科学工業(株), 開発G(61年度のみ), 課長
KENKI NISHIURA Nihon Kagaku Kogyo Co. Ltd., R&D Group (1986 only)
YUKUNATI SATO Nihon Kagaku Kogyo Co. Ltd., R&D Center. (1987 only)
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研究概要 |
1. 超流動体に対するレーザードップラー流速計の応用方式の確立: H_2-D_2固体微粒子をトレーサーとした応用方式を確立した. 特にトレーサーの発生法が重要であり, 併せて可視化法も同時に開発された. 2. LDV校正用ベロー ポンプの製作と, それを利用した超流動ヘリウム中での校正及び軸対称ジェットの研究: LDVが超流動ヘリウム流れについても, 十分な時・空間分解能をもつことが確認された. 3. LDVを用いた熱カウンター流ジェットの研究: 平均流速, ジェット中の速度分布, 層流から乱流への遷移等が初めて測定された. 更に, 加熱量が小さいときには, 10〜20Hzのヘルムホルツ振動を起すが, これも流速の変動として初めて測定された. 可視化写真等とも十分対応のつくもので, 分解能, 精度共に超流動計測としては画期的であると思われる. 4.光ファイバーの極低温域での光損失特性の測定: 極低温域でのファイバーの光損失の増加が測定された. またその増加が冷却速度に強く依存することが見出された. 5. 極低温用光ファイバーレーザー流速計の設計, 製作: 真空断熱方式を採用して, 光学系やファイバー部の冷却速度を小さくすることにより, 成功裡に製作が行なわれた. 本機はクライオスタットの上部フランジから挿入され, 従ってクライオスタットに取付けられている窓を不要とする他, フレキシブルなファイバーを利用しているので, 設置や移動が極めて容易に行なわれ得る.
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