研究分担者 |
徳島 忠夫 YAMAHA, 技研主任
荒井 賢一 東北大, 通研, 教授 (40006268)
田中 翠 お茶水大, 理学部, 教授 (30017181)
中村 秀男 法政大学, 工学部, 助手 (10061201)
斎藤 兆古 法政大学, 工学部, 教授 (80097146)
HAYANO Seiji Instructor,College of Engineering, Hosei University
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研究概要 |
本年度の研究計画は予定どうり実行され研究発表欄に記したように, 各方面で十分議論され満足のいく成果が得られた. 本年度は磁気記録特性すなわち, 書き込み, 再生特性を測定するが, その中でも特に高密度記録領域における諸特性の改善に焦点を合わせた. 磁束密度を高く保ったまま保磁力を1,000〔Oe〕程度まで低下させることにより, これまでの欠陥を克服し実用性の高いアルマイトディスクの特性について研究し, 報告した. ハードディスクはもとよりフレキシブルなフロッピーディスクにも, この方法を直接適用し性能の向上を試みた. さらに信号に対する雑音特性を測定することは, 実用上の性能を決定する上で最も基本的測定であるので, 各種の雑音について測定した. この測定をする上で, フライングハイトはサブミクロン程度であることが要求され, これを満足させるためにはディスクの平滑度が高いばかりでなく, 装置の機械的精度がより高いことが重要である. 本研究費の初年度助成によって購入した磁気記録特性測定装置を駆使してこれらの問題について検討した結果, この優れた新媒体すなわちアルマイトディスクの実用化に必要な基礎技術の確立に見通しがついた.
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