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特殊環境情報伝送及び情報収集を目的としたパラメトリックスピーカの開発

研究課題

研究課題/領域番号 61850058
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 電子通信系統工学
研究機関名城大学

研究代表者

池谷 和夫  名城大, 理工学部, 教授 (80022961)

研究分担者 木村 陽一  松下電器産業(株), 音響研究所, 室長
卜部 泰正  同志社大学, 工学部, 教授 (80066109)
中村 昭  大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (70029859)
竹内 倶佳  電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (00017378)
熊本 芳朗  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (30017313)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1986年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
キーワード非線形音響 / パラメトリックスピーカ / 超指向性
研究概要

音波の非線形現象を利用した超指向性パラメトリックスピーカの設計、試作及びその音響特性を測定し、実用化への基礎資料を得た。音波の伝搬を記述する非線形波動方程式の理論解析と製作の観点より超音波振動子の共振周波数を28kHz、外径を1cmとした。この振動子1102個を25×50cmのパネルに配列し、すべての振動子の入力端子をパラレル接続した。このパネル1枚で電気入力1vにおいて120dB/mの音圧を得た。パネル2枚を利用した屋内実験を行った結果は以下の通りである。まず、再生の2次波音圧レベルについては1次波音圧を122dBとしたとき、3kHzで72dBを得た。これは1次波周波数を40kHzとした従来のパラメトリックスピーカよりおよそ4dB大きい。また、スピーカより5m付近で2次波音圧は最大になり、1次波の周波数を低くすることでアレー長が長くなることを確認した。指向性についても従来のパラメトリックスピーカより改善され、鋭くなった。通常のスピーカに比べれはかなり指向性は鋭く、1kHzの2次波において8゜となった。屋外実験では100mまでの伝搬特性において70dB以上の音圧レベルを得た。この音圧は会話時と同レベル、あるいはそれ以上である。以上のように本研究、実験によりパラメトリックスピーカの1次波周波数を低くすることで1次波より2次波への変換効率並びに指向性の改善が可能であることを実証した。また屋外実験で100m以上もの遠方に会話音圧レベル以上の音を伝えられることを実証した。よって避難やアナウンス用のスピーカとして十分答えうる基礎資料を得た。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渡辺好章: 電子通信学会誌.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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