研究課題/領域番号 |
61850081
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
船舶抵抗・運動性能・計画
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
竹沢 誠二 横浜国立大学, 工学部, 教授 (10017874)
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研究分担者 |
平山 次清 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (00018061)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
31,600千円 (直接経費: 31,600千円)
1988年度: 10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
1987年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1986年度: 13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
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キーワード | 海洋波 / 方向スペクトル波 / 方向スペクトル計測システム / 方向スペクトル解析 / 海洋波の方向分布関数 / 方向スペクトル計測用波高計群 / 方向スペクトル / 短波頂不規則水波 / 人工不規則水波の発生 / 方向スペクトルの計測 |
研究概要 |
海洋波の方向スペクトルを高精度に計測する実用的システムは現存しない。その一因は実海面での高確度波高測定が容易でない事にある。そこで本研究では波高計測が容易である試験水槽内に人工方向スペクトル波を発生させ、それを計測することによって、方向スペクトルの実用計測法を開発することを目的とした。以下に本研究の成果を列記する。 1.長水槽の短辺に新型式の多分割型プランジャ式電気制御造波装置を設置し、任意のパワスペクトルと方向分布関数を持つ希望する短波頂不規則波の発生に成功した。本造波システムは水槽両側壁の反射を積極的に利用した新造波原理に基くもので、水槽全面にわたり希望する方向スペクトル波を発生できる世界に前例のない装置である。 2.この人工方向スペクトル波を、既製の容量型波高計を組合せた。各種配置の波高計群で測定し、最適波高計配置を検討し、標準配置として使用可能な不等辺菱形配置を得た。この5本の波高データーから方向スペクトルを解析するソフトウェアを開発し詳細な方向スペクトルを得た。 3.この方向スペクトル計測方式に適合するレーザー式多点波高計を開発した。水中から垂直上方に発射される多数のレーザビームの水面位置を、一つのTVカメラで撮像し、精密な多点の波高情報を得るもので、前例のない方式である。画像読取装置も新しく開発され、パソコンを用いた小型解析図化システムの解析演算ソフトも開発し、ほぼ実時間で方向スペクトルの各種の図表が得られる。以上のように、本研究の成果としてレーザー式波高計群を用いた小型高精度の新しい実用計測システムを一部ハードウェアの開発を含めて完成することができた。実海面用レーザー波高計群の試作は困難ではないので、本システムの実海域用への展開が望まれる。
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