• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

S波速度から礫地盤の地震時強度を評価する手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 61850104
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 建築構造・材料
研究機関東京工業大学

研究代表者

吉見 吉昭  東京工業大学, 工学部, 教授 (90016329)

研究分担者 畑中 宗憲  竹中工務店, 技術研究所, 研究員 (60333019)
時松 孝次  東京工業大学, 工学部, 助教授 (50134846)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
キーワード液状化 / S波速度 / 礫 / 砂 / 地震 / システムコンプライアンス
研究概要

礫の非排水せん断試験を行う際に問題となるシステムコンプライアンスをオンラインで除去することが可能な繰返しせん断試験システムを作成した. このシステム妥当性を実験および解析結果と比較検証した結果, 本システムはシステムコンプライアンスを除去した精度の高い試験を行うためのシステムとして有効であることが示された. さらに, 試験結果に基づいて簡便なシステムコンプライアンスの補正方法を提案し, その有効性を示した.
繰返し三軸せん断試験装置を用いて, 初期せん断剛性と非排水繰返しせん断強度(液状化強度)を求めるための室内試験を実施した. 密度, 拘束圧, 砂の種類を変化させて行った実験結果から, (1)砂の種類と拘束圧を統一した実験結果間では, せん断剛性と液状化強度の間に良い対応関係が認められるが, (2)砂の種類又は, 拘束圧に違いがあるとせん断剛性と強度の関係に一義的関係の見出せない場合のあることが分かった.
上記の結果に基づいて砂の種類と拘束圧が初期せん断剛性に与える影響を土の最小間隙比と拘束圧を用いて補正した正規化せん断剛性を定義した. 実験結果を正規化せん断剛性を用いて整理すると, 砂の密度, 種類, 拘束圧に拘らず, 正規化せん断剛性と液状化強度の間に良い相関関係があることが分かった.
以上の結果に基づいてS波速度から礫地盤の非排水せん断強度を推定する手法を提案し, その妥当性を原位置から凍結サンプリングされた礫試料を用いて検討した. その結果, 実際の礫地盤に対しても, 室内試験により求められた正規化せん断剛性と液状化強度の関係が, 有効であることが分かった. このことから, S波速度, 拘束圧, 土の間隙比等から定義される正規化せん断剛性を用いて礫地盤の非排水せん断強度を簡便に推定する手法の有効性が示された.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (16件)

  • [文献書誌] 時松 孝次: 第七回日本地震工学シンポジウム講演集. 661-666 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 時松 孝次: 土質工学会論文報告集. 26-4. 127-138 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 時松 孝次: 土質工学会論文報告集. 27-4. 111-122 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 時松 孝次: Proc.,International Symposium on Penetratio Testing. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 時松 孝次: Proc.,9th World Conference on Earthguake Engneering. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kohji Tokimatsu: "Liqufaction evaluations of gravelly solls based on shear wave velocity" proc., 7th Japan Earthquake Engineering Symposium. 661-666 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kohji Tokimatsu: "A liquefaction test without membrane penetration effects" Soils and Foundations. 26. 127-138 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kohji Tokimatsu: "A simplified correction for membrane compliance in liquefaction tests" Soils and Foundations. 27. 111-122 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Konji Tokimatsu: "Penetration tests for dynamic problems" Proc., International Symposium on penetration Testing. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kohji Tokimatsu: "Evaluation of undrained cyclic shear stength of solls with shear wave velocity" Proc., 9th World Conference on Eathquake Engineering. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 時松孝次: 第7回 日本地震工学シンポジウム講演集. 661-666 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 中村幸司: 粗粒材料の変形・強度特性とその試験法に関するシンポジウム発表論文集. 85-88 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 畑中宗憲: 粗粒材料の変形・強度特性とその試験法に関するシンポジウム発表論文集. 95-98 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 時松孝次: 土質工学会論文報告集. 26-4. 127-138 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 時松孝次: 土質工学会論文報告集. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 中村幸司: 第22回 土質工学会研究発表会. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi