研究分担者 |
神長 宇享 理学電機(株), 設計部, 技術補
松尾 宗次 新日本製鉄(株), 第1技術研究所, 次長研究員
田中 啓介 京都大学, 工学部, 助教授 (80026244)
万波 通彦 京都大学, 工学部, 教授 (60025294)
西沢 英和 京都大学, 工学部, 助手 (70127116)
MATUO SHUJI NIPPON STEEL CO, RESEARCH LABORATORY, Senior Research Fellow.
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研究概要 |
本研究は, 最近性能が著しく向上しつつある半導体放射線検出器に着目し本素子を用いることによって, 小型, 高速の現場用のX線応力測定装置を開発・試作することを目的とする. 研究は2ヶ年計画で, 初年度に当たる昭和61年度は各種の放射線検出器の基本特性の評価研究を実施した. 昭和62,63年度には, 前年の結果に基づいて以下の研究並びに装置の試作を行った. 1.多重線スペクトルの波形分離プログラムの作成. 半導体検出器からのエネルギースペクトルから, 単一元素もしくは, 単一回折面のピークを分離して, 単一波形の正確なピーク移動量及びピーク強度を決定するため, 多重線スペクトルの波形分離プログラムを作成した. プログラムの性能を評価するため, 計算機で作成した擬似多重線スペクトルの分離を系統的に実施した結果, 演算時間の高速化の必要はあるが, 精度上充分な性能を有することを確認した. 2.現場用高速X線応力測定装置の試作. 半導体検出器及び位置敏感検出器の2種類の放射線検出器の利用可能な現場用高速X線応力測定装置を設計, 試作した. 本装置はX線の入射角度の制御にX-Y2軸テーブルを利用したリサージュ機能を採用した点に特色が有る. ゴニオヘツド部の重量は約16Kgとなり, 当初の目標値をほぼ達成した.
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