• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

特殊温度制御による無機材料表面の発光スペクトル法

研究課題

研究課題/領域番号 61850137
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 工業分析化学
研究機関東京大学

研究代表者

松井 とも子  東京大学, 工学部, 助手 (20092330)

研究分担者 田中 誠之  いわき明星大学, 理工学部, 教授 (30010755)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード表面 / FTIR / 複合材料 / 赤外分光 / 発光分光
研究概要

試料表面温度に伴う発光スペクトル形状変化について測定を行った. 試料はアルミニウム表面ジオクチルフタレートで, 表面温度60゜40゜20゜10゜で測定を行った. この際, サーモモジュール裏面を水または氷水で冷却することで表面温度を20゜または10゜にコントロールした.
表面温度が高い程発光スペクトル強度は大きく, 60゜におけるスペクトルでは40゜のそれに比して4倍以上の増加がみられた. さらにビームスプリツタの温度40゜より試料温度が低くなると, 例えば20゜ではスペクトルが逆転し, 10゜では逆転したスペクトルの強度が増大した. 低温におけるスペクトルは, 前年度において報告したように, ビームスプリツタが光源となりこの部分からの発光が試料表面を照射し, さらに検出器に戻る際の有機表面層の吸収に基づくものである. 低温になる程スペクトル強度が大となる事から, ビームスプリツタの温度以上で得られたスペクトルは前記透過型のスペクトルによる影響が大で, これを補正する事によりさらに高感度化するものと予測された. 各スペクトルのバンド位置強度共に標準スペクトルと一致した.
さらにセラミック表面ポリメチルメタクリレート(PMMA)について表面温度60゜と10゜で測定した. この時セラミック自体の透過スペクトルと比較し, そのバンド位置とPMMAのスペクトル形状について比較した. セラミックは1000cm^<-1>領域にブロードな強いバンドを示す. PMMAは1725, 1150cm^<-1>にバンドを示すが60゜では1725cm^<-1>は明瞭であったが, 1150cm^<-1>にもとずく発光エネルギはセラミックのバンドと重なり, 消失した. 10゜では逆に1725cm^<-1>バンドは逆転し, 1150cm^<-1>バンドの発光は検出できた. これによりビームスプリツタ温度より高温および低温での2種のスペクトルを用いて相互に補正することによりセラミック表面有機層のスペクトル測定が可能となると推定された.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi