研究課題/領域番号 |
61850160
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
浅見 柳三 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (30024136)
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研究分担者 |
奥 淳一 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (70158822)
近藤 順治 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (80024347)
高木 幹夫 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (20024276)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1987
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研究課題ステータス |
完了 (1987年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | スチリル型ポリスチレンマクロマー / α-オレフィン型ポリスチレン / ブテニルLi / グラフトコポリマー配位アニオン重合 |
研究概要 |
本年度の研究成果をまとめるとつぎのとおりである。 すでに基礎研究でその成果を発表した、末端スチリル型ポリスチレンの合成を、スチレンモノマー100のスケールでの合成を試みた。重合は【N_2】不活性ガス下 2l容器で行い、定量的に単分散のポリスチレンマクロマーを合成した。 しかしGPC分析の結果、約20%の2量体を含有していることが分った。 この結果はリビングポリスチレンとビニルベンジルクロライドとの停止反応のさいに、撹拌速度が不充分であったためと考察される。従って次回は大型反応装置において充分な撹拌が行われるような工夫が是非必要と考えている。末端スチレン型ポリスチレンマクロマーとα-オレフィンとのZiglir触媒による共重合を、α-オレフィンとして、1-ヘキセンおよび4-メチル,1-ペンテンで行った。触媒系として、AlEt-Ti【Cl_3】 Al【Et_3】-Ti【(OB-(11)-4】の系で行ったが、いづれも回収ポリマー中での共重合性は極めて少く、今後の課題となった。今后はスチレンに有効な触媒系を検討する。 α-オレフィンは配位重合し易く、そのため末端α-オレフィン型ポリスチレンの合成を試み、純度も高く、単分散性の極めて良いα-オレフィン型ポリスチレンマクロマー(【CH_2】=CH-【(CH-2)-2】-[C【H_2】-CH(【C_6】【H_5】)]-Hを合成できた。その方法はスチレンアニオン重合をブテニルLiを開始前として行い一段階でポリスチレンマクロマーができた。これらの研究成果は近く発表する予定である。この末端α-オレフィン型ポリスチレンマクロマーと1-ヘキセンとの配位重合を、Al【Et_2】-Ti【Cl_2】系で行い、約10%のヘキセン、ポリスチレングラフト共重合体がえられた。今后はこのα-オレフィン型ポリスチレンマクロマーの配位アニオン重合を、エチレン,プロピレンなどのα-オレフィンとの共重合グラフト反応に適用して、その改質を行う。
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