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ポリ(N-アシルエチレンイミン)を基本構造とする新しい非イオン性高分子界面活性剤

研究課題

研究課題/領域番号 61850161
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 高分子合成
研究機関京都大学

研究代表者

三枝 武夫  京都大学, 工学部, 教授 (80025824)

研究分担者 鈴木 将人  京都大学, 工学部, 助手 (20179253)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
1987年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1986年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
キーワード非イオン性高分子界面活性剤 / ポリ(N-アシルエチレンイミン) / ブロック共重合体 / パーフルオロアルキル置換環状イミノエーテル / 表面張力 / 表面改質剤 / ポリ塩化ビニル / 非イオン性界面活性剤 / パーフルオロアルキル基 / 2-オキサゾリン / 開環重合 / ブロック共重合
研究概要

ポリ(N-アセチルエチレンイミン)鎖を親水部とし, 疎水基として長鎖パーフルオロアルキル基(Aタイプ)あるいはポリ(N-:パーフルオロアルカノイルアルキレンイミン)鎖(Bタイプ)を持つ新しい非イオン性含フッ素高分子界面活性剤を新たに合成した. 従来の非イオン性親水基との組み合せでは水に対する溶解性の乏しい界面活性剤しかえられなかったが, 今回の界面活性剤は, 高い界面活性と優れた溶解性とをあわせ持つものである. 前者はパーフルオロアルキル基を側鎖に有する環状イミノエーテル塩を開始剤とした2-メチルー2-オキサゾリンの開環重合により, また後者はパーフルオロアルキル置換環状イミノエーテルと2-メチルー2-オキサゾリンとのブロック共重合によりそれぞれ容易に合成された. Bタイプの界面活性剤中の疎水部であるポリ(N-パーフルオロアルカノイルアルキレンイミン)は, 特にパーフルオロ基がC_3F_5の時に高い撥水性を示し, ポリマー中のフッ素含量が比較的少ないにもかかわらずPTFEよりも良好な撥水撥油性を示した. これら2種類の非イオン性界面活性剤はともに優れた界面活性をしめし, とりわけAタイプの活性剤は表面張力低下能に優れ, 臨海ミセル濃度における表面張力が14〜15dyn/cmと非常に低く, これはイオン性, 非イオン性界面活性剤を問わずこれまで最も優れた値の一つである. 一方, BタイプはAタイプよりも一段と低い臨界ミセル濃度を示した.
さらに共重合体中のポリ(N-アセチルエチレンイミン)鎖の汎用樹脂に対する相溶性を応用してBタイプのブロック共重合体をポリ塩化ビニルにたいしてブレンドすることにより, ポリマーの撥油特性を大きく改良することに成功した. 同様な表面改質はブレンドによるのみばかりではなく共重合体をポリ塩化ビニルあるいはナイロン6上にコーティングし, 熱処理することによっても行うことができた.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Masatoshi Miyamoto;Keigo Aoi;and Takeo Saegusa: Macromolecules,.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeo Saegusa: Macromol. Chem.,.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masatoshi Miyamoto, Keigo Aoi, and Takeo Saegusa: ""Mechanisms of Ring-Opening Polymerization of 2-Perfluoro-2oxazolines Initiated by Sulfonates : A Novel Covalent-Type Electrophilio Polymerization."" Macromolecules,.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeo Saegusa: ""A New Concept In Relation to Ionic Polymerization."" Macromol. Chem.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Saegusa: Polymer Bulletin.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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