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反応を伴なう超臨界流体抽出用小型簡易装置の試作

研究課題

研究課題/領域番号 61850168
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 反応工学
研究機関名古屋大学

研究代表者

小林 猛  名大, 工学部, 教授 (10043324)

研究分担者 斎藤 宗雄  日本分光工業(株), 研究所, 課長
石井 大道  名古屋大学, 工学部, 教授 (70022986)
谷口 正之  名古屋大学, 工学部, 助手 (00163634)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1986年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード超臨界流体抽出 / 酵素反応 / 辛味成分 / イソチオシアネート / サイクロデキストリン / 包接 / アスパルテーム
研究概要

反応を伴なう超臨界流体抽出用小型簡易装置を試作し、まず設計通りの性能が発揮されているかどうかを調べてから次の実験を行なった。
1.チオ配糖体は糖があるために超臨界二酸化炭素で抽出されない。しかしチオグルコシダーゼにより加水分解され、生成物のイソチオシアネートは抽出される。原料としてワサビ、カラシ、タマネギを用い、酵素反応を伴なう超臨界二酸化炭素抽出により、原料に特有のイソチオシアネート(辛味成分)のみを抽出しうる条件を調べた。その結果、水の存在は必須であるが、圧力や温度は大きな影響はないことがわかった。さらに、抽出した辛味成分を一度分離することなく、直接サイクロデキストリンに包接させることを検討した。包接には水分含量が20%程度、圧力が40〜50気圧が最適であることがわかった。また、サイクロデキストリンとしてはβ型が最適であったが、α型でもかなり包接された。超臨界流体抽出と包接の組合せは分離能が高められるので、一般性のある方法と考えられる。包接された辛味成分は安定性がよく、粉末食品素材として種々の利用法が考えられる。
2.ペプチドの合成反応に対して適用してみた。ペプチドの合成反応は可逆反応であり、生成物を連続的に系外に取出す方法が開発可能かどうかが工業化の鍵となっている。そこでペプチドとして需要が多い甘味剤であるアスパルテームを例として、酵素反応を伴なう超臨界流体抽出の可能性を検討した。反応物質はアミノ基またはカルボキシル基があるのであまり超臨界二酸化炭素で抽出されず、酵素反応の結果としてペプチド結合が形成されるので極性が低下し、生成物は抽出されやすくなった。酵素としてはサーモライシンが最適であった。
以上のように、本試作により超臨界流体反応抽出なる概念が工業的に有用であることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Kamihira: Applied Microbiology and Biotechnology.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] R.Nomura: Journal of Chemical Engineering Japan.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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