研究課題/領域番号 |
61850172
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子物性
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
大久保 政芳 神戸大学, 工学部, 助教授 (30031131)
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研究分担者 |
神門 登 ハニー化成, 常務取締役
西野 孝 神戸大学, 工学部, 助手 (40180624)
上田 裕清 神戸大学, 工学部, 助手 (40116190)
SHINMON Noboru Akashi Laboratory, Honny Chemicals General Manager
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 化学析出 / 塗膜 / 塗装 / 高分子エマルション / ラテックス / 乳化重合 / アルミニウム / アルミサッシ |
研究概要 |
本試験研究は、現在、建築材料として幅広く使用されている陽極酸化アルミルウム金属表面上への電着法による高分子塗膜形成に代わる新たな塗膜形成法を提起するものである。この方法は、通電操作を要しないのでそのための設備投資が必要でなく、また析出浴としてもほとんど有機溶剤を含まないので作業環境を維持するための多額の公害防止装置も必要としないなど、塗装コストの大幅な低下が予想され、多品種少量生産の方向に向かいつつある昨今の傾向にあってその成果は社会に多大の貢献をなすものと期待される。これまでの本研究者らの一連の基礎的な研究においては主にpHを調節するために塩酸を用いて行ってきたが、より実用的な塗膜物性を考慮した場合、塗膜内に一部混入して残存するこのような無機強酸が高品質塗膜の形成に重大な悪影響を及ぼすと懸念された。61年度はこの問題を特定の有機酸を用いて解決することができた。62年度においてはエマルション浴を多数回使用するとその回数の増加にしたがって同析出条件で行うにもかかわらず、塗膜厚が低下していく問題をアルミニウムイオンのマスキング済であるクエン酸ナトリウムの極微量の使用により解決した。最終年度である63年度はノニオン性成分を含む重合性乳化剤を利用し、長期間の使用に耐えるエマルション浴の作製に成功した。つまり、乳化剤を共有結合で粒子の表面に固定することにより、従来フリーの乳化剤によって引き起こされていた大きな問題を起こさずにしかも電解質成分を含むエマルション浴中のコロイド粒子の長期放置安定性を向上させることができた。また、重合性乳化剤の利用は以前の検討で浸漬時間にかかわらず常に目的の塗膜厚のものを形成する目的に対して良好な結果を与えたマイクロエマルションの合成を容易に行う上でも好都合であった。以上のように、本試験研究を通じて多大の成果をあげることができた。
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