研究課題/領域番号 |
61860004
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
島村 和夫 岡山大学, 農学部, 教授 (70032969)
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研究分担者 |
弦間 洋 筑波大学, 農林学系, 講師 (70094406)
水谷 房雄 愛媛大学, 農学部, 助教授 (20026595)
石田 雅士 京都府立大学, 農学部, 助教授 (50046463)
久保田 尚浩 岡山大学, 農学部, 助教授 (70033272)
岡本 五郎 岡山大学, 農学部, 助教授 (30026611)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | モモ / ユスラウメ台モモ樹 / 主幹形 / 養分吸収 / 渋味とフェノール含量 / いや地 / 茎頂培養 / 繁殖 / 夏季せん定 / 接木不親和性 / さし木繁殖 / モモ;矮性台 / ユスラウメ台 / 渋味とポリフェノール / プルナシン |
研究概要 |
1.ユスラウメ台モモ樹を主幹形で育てる場合、初年度の新(副)梢管理(切り返し)が最も重要で、新梢管理を十分に行えば、2年目に8kg/樹、3年目には2.5t/10aの収量がえられ、樹高は目標の3mに達した。 2.ユスラウメ台モモ樹は共台樹に比べ、冬期の根中の無機養分含量は高いが、れき耕では開花期以降の養分吸収は著しく不活発であった。砂耕でこの時期の養分供給を高めたところ、新梢は旺盛となり果実肥大も促進されたが、熟期が遅れ、糖含量も低かった。一方、成熟初期から養分供給を制限すると、早熟となり糖含量も著しく高くなった。実際栽培では、生育初期の適度な肥効と成熟期に土壌養分濃度を低下させるような管理が必要である。 3.'山陽水密'では果実の渋味の強さと全フェノール含量との間に正の相関があり、渋味の発生しやすい品種、また、ユスラウメ台及びニワウメ台の果実で共台よりもフェノール含量が多かった。フェノール含量が急増する硬核期の前にPAL活性が高かった。環状はく皮処理及び果実発育第3期の土壌の乾燥や低温によってフェノール含量が増加した。 4.ユスラウメ台の選抜を行い、'清水白桃'と親和性良好な3系統がえられた。 5.ユスラウメやニワウメをモモの矮性台として用いた場合に、いや地が生じる可能性の有無をアレロパシーの観点から調査した。根に含まれるprunasin含量や生長抑制物質の活性からみて、共台と同程度か、共台以上にいや地性があると考えられた。 6.矮性台木の茎頂培養の培地はMS,WPM培地とも1/2濃度のものが良かった。置床、増殖培地にはBA1mg/l、IBA0.01mg/lを加え、発根培地にはホルモンを添加せずに、シュート基部をIBA20〜40ppm(50%アルコール)に浸漬するのが良かった。 7.農水省育成のモモ台木の中では赤葉系統の'筑波4号'の発根性が優れ、これに'白鳳'を接いだ場合に樹高がやや抑えられる傾向がみられた。
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