研究課題/領域番号 |
61860007
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用生物化学・栄養化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
水野 重樹 東北大学, 農学部, 教授 (90112903)
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研究分担者 |
長田 嘉穂 株式会社ニチレイ研究所, 次長 (60013322)
水間 豊 東北大学, 農学部, 教授 (50005584)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1987
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研究課題ステータス |
完了 (1987年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | ニワトリ / シチメンチョウ / キジ / 初期胚の性判別 / W染色体 / 反復DNA / ドットブロットハイブリダイゼーション / ビオチン標識プローブ / 性染色体 / Y染色体 / 初期胚の性判定 |
研究概要 |
研究代表者らはニワトリのW染色体(雌に特有の性染色体)に特異的で且つW染色体DNAの約50%を占めるXhoIファミリ-反復配列を見出し、その0.7kbおよび1.1kb反復単位のクロ-ニングを行った。0.7kb反復単位は折れ曲がりDNA構造を示し、その塩基配列は約21bpの単位が34回縦列重複した特徴をもつことが分った。本研究ではこれらの反復単位を^32P標識したものをプロ-ブとして約60%の塩基不対合を許容する条件下でサザンブロットハイブリダイゼ-ションを行うことにより、キジとシチメンチョウの雌のゲノム中に関連配列が存在することを見出した。次に、雌のシチメンチョウのゲノムDNAをPstI分解して得られる約0.4kbの関連配列をクロ-ニングして、これがW染色体に特異的な反復DNA単位であることを示した。同様に、雌の日本キジのゲノムDNAをTaqI分解して得られる約0.5kbの関連配列をクロ-ニングして、これがW染色体に特異的な反復単位であることを示した。これら2種のクロ-ンの塩基配列を決定して、ニワトリのXhoIファミリ-の反復単位との共通性を明らかにした。このような性染色体特異的反復DNAクロ-ンをプロ-ブとして性判別が行えるかどうかをニワトリ胚を材料として検討した。その結果、^32P標識プロ-ブとのドットブロットハイブリダイゼ-ション法によりニワトリ6日胚の一部から迅速法で抽出したDNAを用いて明瞭に雌雄判別が行えることが示された。また、ニチレイ研究所ではXhoIファミリ-反復単位をbiotin-11-dUTPを用いるニックトランスレ-ション法でビオチン標識したものをプロ-ブとしてドットブロットハシブリダイゼ-ションを行い、アビジンアルカリホスファタ-ゼによる〓色反応からニワトリ72h胚のDNA約100ngで明瞭に雌雄判別できることを示した。同様な反応を細胞核に対して行わせて好結果を得た。
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