研究課題/領域番号 |
61860028
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業気象・生物環境制御学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
船田 周 作新学院大学, 経営学部, 教授 (10036270)
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研究分担者 |
石田 朋靖 山形大学, 農学部, 助手 (00159740)
河又 虎好 宇都宮大学, 農学部, 教授 (40007977)
茅野 充男 東京大学, 農学部, 助教授 (10007677)
高倉 直 東京大学, 農学部, 教授 (50011929)
長野 敏英 東京農業大学, 総合研究所, 助教授 (10012006)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
20,200千円 (直接経費: 20,200千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1986年度: 16,500千円 (直接経費: 16,500千円)
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キーワード | 植物生体情報の測定 / 茎直径測定装置 / 水ポテンシャル / 養液管理のコンサルテーションシステム / 栽培制御システム / 水ストレス / 植物体内水分の制御 / 作物・果実の品質管理 / メロン・ブドウ果肉内糖組成 / BA散布と果肉内糖組成 / 品質管理 / 作物体内水分の制御 / 水耕栽培 / 養液管理 / 水ポテンシャルの計測 |
研究概要 |
施設園芸において、マイコンを使っての環境制御が広く普及してきた。しかし、これらは主として温度管理が主である。本研究は作物生体情報を基に作物の栽培管理を行う、すなわち理想的栽培制御システムの開発を目的として研究を行った。本研究は次の2課題に重点を置き研究を進めた。第一は植物生体情報の測定方法の確立。第二は、これら植物生体情報を用いての栽培管理システムの開発である。 1.植物生体情報の測定方法 連続・非破壊測定が必要であるが、茎直径の変化が体内水ポテンシャルを表わす有効な指標となり得ることが明かとなった。茎直径変化の測定のために渦電流による高周波コイルのインダクタンス変化を応用したギャップセンサを用いた茎直径測定装置を開発した。 2.栽培管理システムの開発 (1)篤農家によって栽培されているブドウ・メロンの生育期間中における葉の水ポテンシャル、茎直径、土壌水分、環境条件の測定を行った。その結果、茎直径は日の出と共に収縮し、夜間になると茎直径は回復するという周期変化、さらに日射量・土壌水分の変化によって非常に敏感に応答し、安定した測定値が得られた。すでに茎測定装置を組み込んだ自動測定システムを完成させた。制御システムに関しては灌水・温室温度制御を行えるシステムを試作中であり、メロン温室で試験運転を行う予定にしている。 (2)培養液管理のコンサルテーションシステムを制作し、検討を行った。その結果、より効率の高い培養液管理システムとして養分配分のエキスパートシステムの制作によって合理的な養分配分が可能になり、培養液の有効性も高く維持することが予想された。 3.今後は、ブドウ・メロンの品質管理(甘味・形等)に重点をおいた栽培管理システムを開発することを目途として研究を進めていく予定である。
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