研究課題/領域番号 |
61870047
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
井戸 達雄 東北大学, サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 教 (80134063)
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研究分担者 |
岩田 錬 東北大学, サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 助手 (60143038)
伊藤 正敏 東北大学, サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 助教授 (00125501)
多田 啓也 東北大学, 医学部小児科, 教授 (20046907)
木村 修一 東北大学, 農学部栄養化学, 教授 (70005586)
小暮 久也 東北大学, 医学部脳内科, 教授 (20133936)
野副 重男 東北大学, 薬学部, 教授 (50013305)
松沢 大樹 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (10006108)
鈴木 二郎 東北大学, 医学部, 教授 (50004536)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
44,000千円 (直接経費: 44,000千円)
1988年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1987年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
1986年度: 21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
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キーワード | ポジトロントモグラフ / F-18標識神経活性化合物 / 多核種オートラジオグラフ / パーキンソン病 / YM-09151-2 / 神経疾患動物モデル / 〔【^(18)F】〕フルオロエチルトシレート / 〔【^(18)F】〕6フルオロドーパ / 〔【^(11)C】〕YM-09151-2 / オートラジオグラフィー / ポジトロントモグラフィー / 【^(45)Ti】 / 【^(48)V】 / ポジトロン放射薬剤 / 脳の機能 / 神経活性物質 |
研究概要 |
本研究では、神経科学分野時に脳の高次機能に関する実証研究手段としてポジトロントモグラフィー(PET)を中心とした、ポジトロン標識薬剤の開発、オートラジオグラフィーとPETとの相関、小動物(ラット・マウス)ー中動物(犬・サル)ー人の脳の機作との相関等による一連の解析法を開発し、人体における脳腫痕、脳血管障害、精神発達遅滞、加齢等を因とした脳機能低下に対する診断法を確立することを目的としている。 本研究の基としては、ポジトロン標識薬剤について、^<11>C.^<18>Fの高比放射能製造法および、その装置を完成させ、D_2レセプター用の薬剤として、^<11>C標識YM-09151-2の開発が進められた。したがって、小動物実験、中動物実験などの前臨床研究はすべて終了することができた。これによれば、この薬剤はD_2の特異性が強くこれまで利用されてきた^<11>CーメチルスピペロンよりすぐれたinvivoD^2受容体測定剤であることが解った。犬の脳での、PETによる定量測定を試み、受容体濃度11.5pmol/mlおよびKD値5.3mMを得た。この薬剤に関しては、臨床応用計画が進められており、薬剤の品質管理基準が認められしだい、人の脳での測定が行われる。昨年度より臨床応用段階となった^<18>Fーフルオロドーパについては、ルーチン製造用の遠隔操作システムを完成し、パーキンソン病患者での臨床研究が進められた。また、PETによる画像解析の定量に対する検討が進められ、血中の代謝産物であるメチルドーパおよびドーパミンをHPLCで測定し、この代謝物量を補正して、パトラフプロットにより、L-DOPA代謝速度を算出する方法を確立した。正常人での加齢変化を調べたところ、80齢症例で代謝の低下が見られたが、今後は症例を増す必要がある。 神経疾患動物として、アスコルビン酸欠乏とバナジウムの影響が検討され、セロトニン受容体、ベンゾシアゼピン受容体(ASA欠乏)、アセチルコン受容体に変化を生じたモデルを、新しく作ることができた。
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