研究課題/領域番号 |
61870055
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
人見 滋樹 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (80173186)
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研究分担者 |
野口 康夫 住ベメディカル, 主任研究員
千原 幸司 京都大学, 胸部疾患研究所, 助手 (70197614)
田村 康一 京都大学, 胸部疾患研究所, 助教授 (50144390)
和田 洋巳 (和田 洋已) 京都大学, 胸部疾患研究所, 助教授 (90167205)
清水 慶彦 京都大学, 医用高分子センター, 教授 (00027111)
NOGUCHI Yasuo S.B. Medical Company
渡部 智 京都大学, 医用高分子研究センター, 助教授 (40167127)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1986年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
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キーワード | 呼吸不全 / 陰圧式人工呼吸 / 呼吸同調 / 呼吸補助 / 呼吸筋疲労 / Cuirass レスピレータ / 呼吸センサー / Cuirassレスピレータ / 陰圧式人工呼吸器 / Cuirass respirator |
研究概要 |
私たちは従来の陰圧式人工呼吸器が持つ欠点、すなわち機械が患者の呼吸に同調できない、換気補助モードが限られている、を克服すれば呼吸不全患者の呼吸補助に新しい一つの方法を提供しうるのではないかと考え、患者の呼吸に同調して種々の換気補助モードが可能な呼吸同調式cuirassレスピレータを開発した。呼吸同調の方法は通常の自発呼吸で生じる鼻口腔や気管チューブ内の温度変化を鼻サーミスタで感知しこの信号を微分した出力波形に吸気と呼気のトリガーを設定することで可能となった。この知験をもとに温度変化の微分型の出力を出す焦電素子に着目し、焦電素子呼吸センサーも開発した。換気補助モードとしては呼吸同調法、調節呼吸法のいずれも選択でき、いずれの呼吸法においても吸気補助モード、吸気呼気補助モードができ呼吸数が少ない場合自動的に設定した回数で換気が保証されるバックップを有する。臨床応用1号機にはサーミスタ微分型呼吸センサー、2号機には焦点電素子呼吸センサー素子呼吸センサーをとりつけた。雑種成犬を用いた実験的検討ではこの呼吸器で換気、ガス交換とも充分でき、肺動脈圧のていかからくる右心室の後負荷が示唆されることを示した。健常人を対象にした性能評価をした後、COPD、胸郭拘成疾患症、神経筋疾患、などの呼吸不全患者31名に、一日数時間、一日から2カ月の期間間けつ的に呼吸補助を行った。呼吸筋への負担の軽減や血液ガスの改善など呼吸状態の改善が得られ、この呼吸同調式陰圧式人工呼吸法が有益であることが確認された。また、肺手術後症例20例にこれを応用し、この方法が循環動態への悪影響がほとんどないことが確認された。
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