研究課題/領域番号 |
61870063
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
土田 正義 秋田大学, 医学部, 教授 (00004549)
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研究分担者 |
能登 宏光 秋田大学, 医学部, 助手 (60164711)
森田 隆 秋田大学, 医学部, 助手 (10006819)
西沢 理 秋田大学, 医学部, 講師 (60091815)
原田 忠 秋田大学, 医学部, 講師 (00108953)
加藤 敏郎 秋田大学, 医学部, 教授 (00008228)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1986年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 腔内照射 / 膀胱腫瘍 / 後充填照射法 / コバルト60 / マイクロ波 / 経膀胱鏡的照射法 / 軟性膀胱鏡 / 腔内照心 / ラルストロン / 膀胱癌 / 放射線 |
研究概要 |
膀胱腫瘍に対する放射線療法は、膀胱機能を温存しながら治療を行なう方法であるが、治療効果を期待できる線量を照射すると全身的な副作用や周辺臓器への障害を与えるため専ら手術不能例などに対して姑息的治療法に停まっていた。そこで腫瘍局所あるいは膀胱粘膜にのみ充分な線量の放射線を照射する方法を開発することを目的として今回の研究が施行された。 1.膀胱癌に対する経膀胱鏡的腔内照射法の確立:照射用硬性膀胱鏡を作成し、基礎検討を行なった。充分臨床応用可能であることが判明したので14例の膀胱腫瘍患者に治療を行ない9例に有効であった。 2.照射用軟性膀胱鏡の試作:膀胱頸部を観察できなかった硬性膀胱鏡の欠点を解決した軟性照射用膀胱鏡およびコントロール用機器を試作し、その動作および線量分布について基礎検討がなされた。今後線源のペレットを小さくするなど改善すべき問題点が明らかとなった。 3.照射方法の確立:1)経膀胱鏡的照射法:腫瘍に直接線源を誘導し、照射する方法である1回900ラドの照射を3〜5回行なう。2)膀胱全粘膜照射法:膀胱内にバルンカテーテルを膨らませ、その中心部に線源を誘導し粘膜全体を均等に照射する、再発防止を目的として2000〜4000ラドの照射を行なう。3)スキャン照射法:軟性膀胱鏡の先端まで線源を誘導しスキャンすることによってCISなどの局面を照射する。 4.本療法の対象臓器の拡大および他治療との併用治療方法の確立:本治療法は膀胱腫瘍ばかりでなく前立腺への治療もすでに試みている。今後その治療効果の評価がなされる予定である。私たちは本研究と同時にマイクロ液を用いた腫瘍凝固療法もすでに確立しており、両者の併用治療を施行している。今後化学療法との併用なども検討し、より効果的な併用治療法の確立を目指している。
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