研究課題/領域番号 |
61870068
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
渡辺 〓 (渡辺 いさむ) (1986, 1988) 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (80039479)
渡辺 勇 (1987) 東京医科歯科大学, 医学部, 教授
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研究分担者 |
辺土名 仁 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (50199452)
奥野 秀次 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10134694)
大久保 仁 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (30014111)
石田 博義 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (30168231)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | めまい / 平衡障害 / メニエール病 / 瘻孔症状 / エンヌベール症候 / 身体動揺 / 眼振画像記録 / 外耳道電気刺激 / 平衡機能検査 / 外耳道圧負荷検査 / 仮性瘻孔症状(Hennebert症候) / 前庭機能検査 / 内耳窓破裂 / 外リンパ漏 |
研究概要 |
1.外耳道圧負荷装置を昭和61年度に試作し、これによって正常者±100〜200mmH_2O、病的症例では25〜200mmH_2Oの加減圧により、身体動揺への影響を観察することができた。内耳機能への障害はほとんどみとめなかった。 2.圧負荷の平衡機能への影響は、主として眼振記録(眼振電図および眼振のテレビ画像記録を含む)と、重心動揺や足踏みの記録による方法が検討された結果、反復圧負荷による重心動揺の加算がもっとも有用とされた。 3.メニエール病および突発性難聴などの類似疾患のいろいろな病型、病期の症例にこの方法を使用した結果、病的症例とくにメニエール病の成熟型においては正常群に比して陽性率が有意に高く、また左右差もみとめるものが多いことが判明した。 4.外耳道圧変化に関連する中耳圧の変動要因について、とくに年齢、体位などの影響、耳管の開閉、乳突蜂巣のガス代謝などを中心に検討した。これに関連して、高圧、低圧環境下の圧外傷例についても検討したが、それらの発症要因はまちまちであり、外耳道圧負荷検査はその一つの重要な検査項目として意義があるが、他の検査との併用などについては今後の研究にまつ所が多い。 5.圧負荷を廣義にとらえれば、強い音響刺激や、外耳道電気刺激により生ずる非音響性のアブミ骨筋収縮も内耳への圧刺激となる可能性がある。そこでこれらの負荷が、非特異的な驚愕反応や逃避反応でないことを確認した後に、疾患例における反応を調査した。その結果、これらの負荷に対する陽性反応(偏倚、左右差など)はやはりメニエール病やその類似疾患に有意に多くみとめられた。 6.以上の結果をまとめて、メニエール病およびその類似疾患に対する外耳道負荷平衡機能検査法体系をまとめた。
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