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哺乳類神経堤細胞の動態解析のための胎仔培養法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 61870073
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

江藤 一洋  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (30014161)

研究期間 (年度) 1986 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードマウス全胚培養 / 神経堤細胞 / 顔面形態形成 / 全胎仔培養 / 哺乳類神経堤細胞 / 器官形成期 / マウス
研究概要

哺乳類神経堤細胞の研究は、従来、in vivoの材料を用いた形態学的手法や、primary cultureなどによりなされてきたが、全胚培養法を導入することにより、より実験発生学的な研究が可能になりつつある。全胚培養法は、母体の因子を取り除いた状態で胚操作を行うことができ、また、発生段階を揃えて短時間の処理を行うことも可能であるため、発生学的研究にたいへん適した方法である。とくに、マウスを材料として用いることは、顔面形成に異常のあるミュータントを用いることもできるため、より有利であるといえる。62年度までは、主としてラットを用いて全胚培養法の基礎的な条件を検討してきたが、63年度においては、胎齢10日目からのマウス全胚培養法を用いて、以下のような化学的あるいは物理的処理を胎仔に加える実験を行った。
1.サイトカラシンD(CD)による顔面形成の阻害
妊娠10日目のマウス胎仔を、全胚培養下で150ng/mlのCDに2時間暴露したのち、通常の培養液に戻して24時間の培養を行い、顔の形成を観察したところ、CD処理の胎仔においては、17例中12例(70.4%)に顔の形成異常が認められた。処理群の胎仔鼻板上皮をローダミン-ファロイジン染色により観察すると、鼻板上皮のapical siteのアクチン線維束の部分的な断片化、すなわち分布の乱れが認められた。
2.早期卵黄嚢膜開放による一次口蓋形成異常(口唇裂)の誘導
卵黄嚢膜開放(OYS)は、全胚培養を行う上で必須の操作であるが、C/57BL/6マウスの場合、尾体節数8以下で行うと、口唇裂のみ100%誘導されることが分かった。OYSを早期に行って数時間経過した培養胎仔の癒合予定部位を走査電子顕微鏡により観察すると、正常発生でみられる微絨毛の消失が起きず、上皮細胞の表面は球形となり、また、球状物質も多く認められた。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 大隅典子: 口腔病学会雑誌. 55. 615-638 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Noriko, Osumi: "Histological and experimental study on the role of F-actin in mouse facial morphogenesis" The Journal of The Stomatological Society, Japan. 55. 615-638 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大隅典子: 口腔病学会雑誌. 55. 615-638 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 朝田総一郎: 口腔病学会雑誌. 54(1). (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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