研究課題/領域番号 |
61870084
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山崎 幹夫 千葉大学, 薬学部, 教授 (70089598)
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研究分担者 |
鈴木 重紀 千葉大学, 薬学部, 助手 (90092064)
中川 昌子 千葉大学, 薬学部, 助教授 (40009171)
日野 亨 千葉大学, 薬学部, 教授 (10009160)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1986年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | フミトレモルジンA / フミトレモルジンA、B関連誘導体 / 興奮性アミノ酸受容体 / 向神経性化合物 / てんかん類似症状 / フミトレモルジンC / フミトレモルジンA類似化合物 / フミトレモルジンA,B関連誘導体 |
研究概要 |
フミトレモルジンA(FTA)は、てんかん類似の異常行動を示し、その作用は現在使用されている抗痙れん薬や興奮性アミノ酸受容体拮抗物質2-アミノ5ホスホノヘプタン酸で抑制された。この作用を利用して、新しい化学物質刺激てんかんモデルを開発するためにFTA関連化合物の合成を含め、FTA類似作用を示す物質の検索を中心に研究を行った。 1.フミトレモルジン類の合成研究 L-トリプトファン及びその環状異性体の水酸化反応を利用して得られる6-メトキシL-トリプトファンメチルエーテルを出発原料としてPictet-Spengler反応、L-プロリンとの縮合、脱水素反応などの一連の反応により鍵中間体である5環性(1__〜)を合成しこれより種々反応を組み合わせることによりFTB、デメトキシFTB、それぞれの13epi体を合成した。また、5-メトキシL-トリプトファンより出発してFTBのメトキシ基の異性体の合成もおこなった。さらにFTCの2つの可能な立体構造の化合物合成にも成功した。 2.FTA及びその関連化合物のてんかん類似作用の検定 共同研究者(日野、中川)によって合成されたFT関連化合物を用い、in vitro系において受容体に富むマウス脳P_2画分に対する^3H-グルタミン酸の結合能の検定、及びマウスを用いて行動観察による中枢神経作用の検定を行った。その結果関連化合物ではFTB、FTC、ジヒドロFTCなどに異常行動を認めたが、^3H-グルタミン酸結合能を増強する傾向はジヒドロFTCに認められたのみであった。またFTA、ジヒドロFTCは、共にウサギ脳波において覚醒波を示し、他の痙れん誘発薬でみられるさく状波を観察しなかった。本研究の結果、FTA関連化合物が既知物質と異なるてんかんモデル誘発薬としての可能性を有することが示唆された。
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