研究課題/領域番号 |
61870091
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
堀越 勇 富山医科薬科大学, 附属病院, 教授 (70019123)
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研究分担者 |
足立 伊左雄 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (30151070)
上野 雅晴 富山医科薬科大学, 附属病院, 助教授 (40080197)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | リポソーム / 温度感受性リポソーム / 線溶活性 / 温度感受性 / 血栓 / 新剤型 / ウロキナーゼ / 局所加温 / REV / リポゾーム / 温度感受性リポゾーム / 線溶酵素 / 相転移温度 / 人工血栓 / 界面活性剤除去法 |
研究概要 |
先ず、温度感受性リポソームの特性について調べた。DP.PC(ジパルミトイルフォスファチジルコリン)リポソームは、封入薬物か低分子化合物であるが高分子化合物であるかにかかわらず、相転移温度付近で急激な放出を示した。放出量はリポソームの種類に依存し、REV(逆相蒸発ベジクル)LUV(大きな単一層ベジクル)、SUV(小さな単一相ベジクル)の順であった。REVを平均粒経に従って3つのグループに分画して、それぞれのグループについてカルセインの放出を測定した。最大放出を示す温度は、3グループの間で相異は認められなかったが、放出量は、リポソームサイズが大きい程大きく、また放出を開始する温度は、大きいリポソーム程低いことが判明した。また封入薬物の種類による放出量の違いをREVについて調べた。蛋白質、糖、低分子水溶性化合物等、封入薬物の種類にかかわらず単純にその分子量依存的に放出量が決定されることが明らかになった。 次に、高分子薬物に対して最も温度感受性を示すREV選び、血栓治療によく用いられているウロキナーゼ(uk)を封入して、温度感受性uk放出の挙動をインビトロおよびインビボの系で追跡した。両系について、低分子化合物であるカルセインよりは、放出の絶対量は少ないが、カルセインの場合と類似の放出パターンを示した。インビトロの血栓モデルについて、UK封入REVは、顕著な温度感受性血栓溶解を示すことから、線溶酵素封入温度感受性リポソームは、血栓治療の新しい剤型となりうる可能性が示された。
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