研究課題/領域番号 |
61880024
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体物性学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中西 守 東京大学, 薬学部, 助手 (90090472)
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研究分担者 |
高橋 征三 日本女子大学, 家政学部, 助教授 (00011693)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | リン脂質ハプテン / 脂質平面膜 / FETセンサー / 抗体 / LB膜 / ラングミュアブロジェット法 / ナノ秒蛍光 / スペーサー / ラングミュア・ブロジェット / 免疫センサー / マクロファージ / 蛍光エネルギー移動 |
研究概要 |
ラングミュアブロジェット法によりカバーグラスを支持体とした脂質平面膜の作製に成功した。脂質平面膜(LB膜)としては、単分子膜と2分子膜の利用を可能にした。また、これらのLB膜に予めリン脂質ハプテン(抗原)を加えておくと、LB膜を用いた膜面上の免疫反応の追求ができることが分かった。すなわち、リン脂質ハプテンに特異的なモノクローン抗体は、シリコン化合物表面のLB膜に特異的に結合した。さらに、抗体を介してこれらのLB膜にマクロファージが、特異的に結合することを示した。マクロファージの結合は抗体のサブクラスの違いにより、大きく変化することを示した。また、機能性膜の素材となるリン脂質に対しても、種々の物理的測定を行い、適切な素材の選別のための検討を加えた。まず、リン脂質ハプテンのハプテン基とリン脂質の間のスペーサー分子の長さに依存して、LB膜に対する抗体の結合能が大きく変動することが分かった。そこで、蛍光性のリン脂質ハプテンを用いて、膜表面上のハプテンの存在様式をナノ秒蛍光法により決定した。これらの研究を通して、LB膜上のリン脂質抗原分子としてどのようなものを用いればよいかを明らかにした。また、LB膜の素材中にコレステロールを共存さすと、抗体の結合能が著しく増大することを見出した。そこで、これらの知識を総合し、FETセンサー表面にリン脂質のLB膜を作製した。そして、FETセンサーを用いて、膜上の免疫反応を高感度で追求できることを明らかにした。
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