研究課題/領域番号 |
61890013
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 九州工業大学 (1988) 岡崎国立共同研究機構 (1986-1987) |
研究代表者 |
安井 湘三 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (50132741)
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研究分担者 |
金子 章道 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (00051491)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1987年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1986年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 視覚 / 色覚 / 網膜 / 視細胞 / 水平細胞 / シナプス / 光受容 / Na-Ca交換 / Na-Kポンア / 膜抵抗 / 膜電位固定 / 色臨 / NaーCa交換 / NaーKポンプ / Na-Kポンプ |
研究概要 |
膜電位固定は細胞生理実験における基本パラダイムのひとつとして、30年以上にわたり広く活用されてきた。しかし、この方法の適用が視覚系ニューロンでは大きさ、形状、他細胞との電気結合などの要因で困難となりがちで、例えば光刺激に伴う膜抵抗変化というような重要な情報が入手出来ない場合が多い。本研究の目的は、この問題の一対処策として、視覚系の自然入力である光を利用して膜電位固定法を開発・試作し、またそれを応用した研究を行ないつつ実用化することであった。以下の実績概要が示すように、この目的はほぼ達せられたと考える。 1.光を利用した膜電位固定法の開発 (1.1)基本装置の試作:膜電位の誤差信号で光強度を自動調節するサーボ装置を製作した。PLZT素子を用いた光強度変調方式および位相補償回路の組み込みにより膜電位の高速制御が可能となった。また、極性切換スイッチによって汎用性を高めた。 (1.2)機能の拡張;膜抵抗の同時記録:上記基本型にブリッジバランス法を組み合わせることにより、膜電位固定下で膜抵抗の同時測定も可能にした。 2.応用研究I:(1.1)の基本装置を用いて鯉網膜における各種(L型、C型)水平細胞のDCとACの分光感度を測定した。L型に関しては3と関連した新しい知見を得た。 3.応用研究II:(1.2)の拡張装置を使って錐体視細胞からL型水平細胞へのシナプス機構を薬理学的手法を併用して調べ、定説を若干修正する結果を得た。 4.応用研究III:(1.2)の拡張装置とザリガニ視細胞を用いて明順応現象の解明に重要と思われる新しいデータを得た。
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