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胆汁逆流による胃癌発生促進に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62010020
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

小堀 鴎一郎  東京大学, 医学部(病), 助手 (30110696)

研究分担者 降旗 千恵  東京大学, 医科学研究所・癌生物, 助手 (70012755)
貝原 信明  鳥取大学, 医学部, 助教授 (70037406)
斎藤 貴生  大分医科大学, 医学部, 助教授 (20037443)
長与 健夫  愛知県がんセンター, 名誉総長 (50073094)
南原 利夫  東北大学, 薬部 教授 (30004534)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
16,400千円 (直接経費: 16,400千円)
1987年度: 16,400千円 (直接経費: 16,400千円)
キーワード胆汁酸 / 胃癌発生 / プロモーション作用
研究概要

1.体液中, とくに夾雑物の多い胃液中の胆汁酸の測定はきわめて困難とされて来たが安定同位体を内部標準物質として用いる逆同位体希釈法を利用した胆汁酸の高感度測定法を確立することによって胃液中の胆汁酸を高い信頼度をもって測定することが可能となった. この方法によると残胃内のみならず正常の胃液中にも恒常的に胆汁酸が存在することが明らかとなり, 胃癌一般の発生にも何らかの作用を及ぼしている可能性が示唆された.
2.胆汁成分が胃癌発生を促進することを示唆する実験は内外に数多くみられるが, 厳密にはこれらはすべて胆汁, 膵液を混えた十二指腸液を胃内に逆流させて得られた納果である. そこであらかじめ胃切除を施行した動物の残胃内に, 十二指腸液, 胆汁,膵液を夫と別個に作用させた実験から, 胆汁,膵液単独よりも, これらを混在させた十二指腸液がもっとも強く発癌とかかわることが明らかとなった.
3,胆汁酸の胃癌発生促進作用のメカニズム解明の目的でin vivo,invitro 実験を行い以下の結果を得た. 1)4種類の一次胆汁酸を用いた実験から, 夫との胆汁酸で誘導されるODC活性は, それら胆汁酸を発癌物質とともに与えて得られる腺癌の数に相関する. 2)胆汁酸と発癌物質を用いたin vitro…実験から, 胆汁酸が細胞膜に何らかの変化をおこさせ, 発癌物質の細胞内移行を増強させる可能性が示唆された, 3)ラットに胆汁酸を経口投与した実験で, 胆汁酸投与15分後よりcーfosおよびcーmyc遺伝子の転写が上昇し, 30分〜60分後に約10倍に達することが明らかとなりin vivoにおいても発癌プロモーターによって癌遺伝子の転写が上昇することを確認した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Nambara,T.,et al.: J.Chromatogr.415. 45-52 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Nambara,T.,et al.: J.Chromatoge.388. 379-387 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 長与健夫他: 癌の臨床. 33. 651-660 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kaibara,N.,et al.: The Cancer Journal.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Furihata,C.,et al.: Jap.J.Cancer Pes.78. 32-39 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kobori,O.,et al.: Cancer Pes.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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