• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

制癌霊の高分子化と油性化による腫瘍親和性の増強に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62010059
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関熊本大学

研究代表者

前田 浩  熊本大学, 医学部, 教授 (90004613)

研究分担者 馬場 恒男  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (70037323)
稲田 祐二  東京工業大学, 理学部, 教授 (40016035)
橋田 充  京都大学, 薬学部, 助教授 (20135594)
稲葉 実  (財)癌研究会, 研究員 (60085636)
今野 俊光  熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (60117348)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
1987年度: 12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
キーワード高分子制癌剤 / スマンクス / ピランコポリマー・アドリアマイシン結合物 / マイトマイシン・デキストラン結合物 / 腫瘍ダーゲティング / 油性制癌剤 / 腸癌の肝転移の防止 / 磁性化酵素 / リピオドール制癌剤 / EPRー効果
研究概要

高分子制癌剤が, より腫瘍選択にデリバーされる理由の一つは腫瘍組織における血管透過性の亢進である. この透過性が亢進している理由が, いかなる分子レベルの機構によっているかを前田らは検討し, それが, ブラジキニン産生系が活性化しているためであることを証明した. また, 稲葉, 平野班員はサイズの異なる腫瘍に対して, DIVEMAーアドリアマイシン結合型高分子制癌剤を用いて制癌実験を行い, 腫瘍直径が数mm以上のものに対しては高分子化した方が, より有効であることを示し, 前田らの提唱している固型腫瘍のEPR効果(Enhanced permeability and retention effect)によることを裏付けた. また, 稲田は磁性化酵素がポリエチレングリコール結合酵素において可能であることを示し, 将来磁石による固型腫瘍へのターゲティングが可能であることを示した. 高橋班員はネオカルチノスタチン結合型結腸癌モノクローナル抗体(Aー7)によって動物モデルならびにヒト臨床においてものNCSよりはるかに有効であることを示した. 今野および前田は, 腸癌の肝転モデルに油剤化制癌剤SMANCS/Lipiodolを門脈より, 手術時に投与することによって肝転移癌に対し左倒的に有効な予防法を開発した. 桑野班員は薬剤耐性の克服にレチフールその他(ベンジルイソキノリン誘導体)ー等油剤が有用であることをin vitro系で示した. 前田らは, スマンクスのもつBRM効果の解析した結果, スマンクスはマクロファージなどの活性化に加えて, ガンマインターフェロンをも誘導することをマウスの実験で見出した. つまり, 高分子(ポリアニオン)結合によって制癌剤にもたらされる一つのメリットであることがわかった.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Tatsuya Oda: Cancer Research. 47. 3206-3211 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Norio Shiraishi: Cancer Research. 47. 2413-2476 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshinobu Takakura: International J.Pharmaceutics. 37. 135-143 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yuji Inada: Biochem.Biophys.Res.Commun.148. 392-396 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kenji Yamasaki: Cancer Res.47. 852-855 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Toshio Takahashi: Cancer. 61. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Konno,T.& Maeda,H.(分担): "Neiplasia of The Liver" SpringerーVerlarg,Berlin,New York, 420 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 稲田祐二,前田 浩(編,著): "続タンパク質ハイブリッド" 共立出版, 350 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2023-08-31  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi