研究分担者 |
穴井 元昭 九州大学医療技術短期大学, 教授 (40037362)
小西 陽一 奈良県立医科大学, 附属がんセンター, 教授 (00075061)
福島 昭治 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (00137077)
長尾 美奈子 国立がんセンター研究所, 発癌研究部, 部長 (40100151)
塚田 英之 札幌医科大学, がん研究所, 教授 (90045295)
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研究概要 |
本研究班の昭和62年度の研究概要を以下に記す. 分担研究者名()内にに示す. 1 OTCモザイクマウスを用いて, 肝発癌物質によって誘導される増生結節について検討し, 単クローン性であることを証明した(小川). 2 肝発癌系を用いて各種発癌物質の前処理とジエチルニトロサミンとの加算効自を調べ, 両者の組み合わせによっては加算効果が示された(小西). 3.メチルニトロソウレアによるラット発癌実験における加令の影響を調べ年令により発生する腫瘍の種類及び頻度が異なることを示した(福島). 4 内因性ニトロサミンの関与の解析の目的でアミノピリンと亜硝酸の同時投与実験を行ない, 比較的早期にGSTーP陽性巣の出現をみた(北川). 5 ラット肝の培養細胞系でファロイジン感受性を指標として, 前癌肝細胞の感受性の低下は, 膜の流動性が関係することを示した(塚田). 6 ベンツピレン等のDNA付加体に対する抗体を作製し, パラフィン切片上で付加体の形成, 修復を調べ, 顕微測光による定量化を行なった(石川). 7 芳香族アミンDNA付加体に対する特異的な抗体を作製し, それを用いて細胞, 組織中でのDNA付加体の高感度検出に応用した(多田). 8 ヒトの肝組織中のO^4ーエチルチミジンを担癌症例と非癌症例について検討した結果, 前者で有意に高く, 発癌との関連が示唆された(許). 9 DNA修復遺伝子ada蛋白の2個のシステイン残基について, 1つはプロモーターの転写促進, 他は損傷メチル基の受容に働くことを証明(穴井). 10 Cーmyc遺伝子の転写機構を解析し, TATAーboxを含むプロモーターの上流約40bpが転写に不可欠であることを見い出した(林). 11 Cーrafの5′側領域の一部を人為的に脱落させることにより, 遺伝子が活性化することを証明した(長尾).
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