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がんウイルス・エンハンサーの機能

研究課題

研究課題/領域番号 62010078
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

小池 克郎  (財)癌研究会, 癌研究所・遺伝子研究施設部, 部長 (30085625)

研究分担者 土田 信夫  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (60089951)
石本 秋稔  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (50073127)
小野 魁  日本大学, 医学部, 教授 (30004675)
安本 茂  神奈川県がんセンター研究所, 室長 (00112342)
伊藤 嘉明  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80004612)
研究期間 (年度) 1987 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
1987年度: 12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
キーワードヒトがんウイルス・エンハンサー / B型肝炎ウイルス / ポリオーマウイルス / パピローマウイルス / EBウイルス / 白血病ウイルス / レトロウイルスLTR / がん遺伝子cーmyc
研究概要

がんウイルスやがん遺伝子の発現調節に, エンハンサーが重要な働きをしていると考えられるが, まだその実体が明らかにされていない. 本研究は, ヒト腫瘍と密接に関係しているB型肝炎ウイルス(HBV),パピローマウイルス,EBウイルス,がん遺伝子Cーmycなどのエンハンサー機能の解明を目的としている. 成果は, 下記のごとくである.
1.DNA感染法により, ヒト肝癌培養細胞にHBVーDNAの組換え体を導入し, ウイルス粒子の産生系を格立した. この系を用いて, プレゲノムRNA合成のプロモーター領域を明らかにした(小池).
2.ポリオーマウイルスのエンハンサー領域に変異が存在すると, 未分化細胞F9でも増殖出来ることを明らかにし, エンハンサーに働く転写抑制因子の存在を示した(伊藤).
3.ヒト正常ケラチノサイトに, パピローマウイルス16型DNAをトランスフェクションし, 不死化した2種類の細胞を分離し, ウイルスの発癌遺伝子の発現が, 分化誘導因子で抑制されることを見出した(安本).
4.日本人バーキットリンパ腫由来の細胞を抗ヒト免疫グロブリン処理し, 潜在EBウィルスのゲノムが, 分離活性化する系を確立し, transーacting遺伝子を同定した(小野).
5.モロニーウイルスのLTRに, HTLVー1のエンハンサー領域57bpを導入し, HTLVー1感染細胞で組換えウイルスを高率に増殖させた(石本).
6.MSV LTRのプロモーター/エンハンサーの下流に, ヒトCーHーrasー1のコード領域のみを正方向あるいは逆向きに接続して, トランスフォーム能を検討し, 新しいプロモーターの存在を示唆した(土田).
7.ヒト肝がん(Luc38c,Lu65,Lu99)のcーmyc遺伝子を解析し, 3種類の異常を明らかにした. Luc38cでは転写開始点上流に再編成を, Lu65では約10倍の増幅を, Lu99では, 増幅も再編成もなく, 転写活性の増大のみであった. この増大に関与する因子を同定している(関谷).

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Katsuyuki Yaginuma,et al.: Proc.Natl.Acad Sci.USA. 84. 2678-2682 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Imre Kovesdi,et al.: Nature. 328. 87-89 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yasumoto S.,et al.: Mol.Cell.Biol.7. 2165-2172 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Oguro M.O.et al.: J.Virol.61. 3310-3313 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Ishimoto,A.et al.: J.of Virology. 61. 1861-1866 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Shiraishi,et al.: Jpn.J.Cancer Res.(Gann). 78. 1302-1308 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K.Koike,et al.: "Hepadna Viruses" Alan R.Liss,Inc.New york, 646 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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