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無アルブミンラットによる癌研究

研究課題

研究課題/領域番号 62010082
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関(財)佐々木研究所

研究代表者

長瀬 すみ  佐々木研究所, 化学部, 部長 (20072390)

研究分担者 高橋 正一  佐々木研究所, 化学部, 研究所員 (50132767)
長尾 美奈子  国立がんセンター, 発がん研究部, 部長 (40100151)
田中 寿子  慈恵医大, 医学部, 助教授 (60072401)
寺田 雅昭  国立がんセンター, 分子腫瘍学部, 部長 (10124421)
伊東 信行  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (00079956)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
1987年度: 13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
キーワード無アルブミンラット / BBN / 膀胱 / 復帰突然変異 / GluーPー1 / MeIQx / 肝細胞初代培養系 / CEA様蛋白
研究概要

無アルブミンラットの生産は順調に続けられ, 要望どおり各班員に分与された. 本年度に得られた主な研究成果は次の如くである. 無アルブミンラットのBBNに対かる高感受性の機構についての検討が行われ, 無アルブミンラットの膀胱では, BBNに代謝物で癌原性物質であるBCPNが対照群の数倍の高値を示し, 尿中BCPNの膀胱への移行が亢進している事が明らかにされた. 膀胱内にアルブミンを注入し, コートすると其の移行亢進が阻止され, 正常ラットと同レベルに低下した. IgG等では其の作用は認められず, 細胞膜の安定性や或る種の物質の透過性にアルブミンの関与が大きい事が示唆された. また, 無アルブミンラットにおいて発癌物質で誘導された肝細胞アルブミン生成復帰突然変異の機構を究明する為に, 以前に用いられた3′ーMeDAB等以外のフレームシフト型の発癌物質, GluーPー1及びMeIQxによる実験が行われた. これらの物質の投与では約20週後で2%内外の細胞が陽性になる事が判明した. これらの陽性細胞は1つづつ独立しているものや, クラスターを作る物もある. 3′ーMeDAB投与では大きいクラスターを作るので, 此の部分を切り出し, in vitro amplication法により, Intron欠損部位近傍を適格なprimerを用いてamplifyさせ, 塩基配列を決定する為の努力が続けられている. その他AAFや, PBに対する感受性がNAR等8系統のラットで調べられ, NARではSDより低い感受性を示す事等が判明した. 其の他の, NARの肝細胞初代培養系を用い, 増殖刺激に対する応答や, 増殖の停止機構等についての検討が行われ, NAR肝細胞でも正常肝細胞と同様な調節機構が働いている事が確認された. 其の他, アゾキシメタン投与ラット血清中のCEA様蛋白を調べた結果, 組織学的に殆ど変化の認められない早期から此の蛋白が大きく変動する事実が認められた. また乳癌, 膀胱癌等でも此の蛋白は増加するが腸癌でも最も高値を示した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yokota,K.: Jpn.J.Cancer Res.(Gann). 78. 109-112 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Shumiya,S.: Exp.Anim.36. 415-422 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sugiyama,K.: J.Biochem.102. 967-979 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Ikebukuro,H.: Transplantation Proceedings. 19. 3846-3849 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 香川雅孝: 第46回,日本癌学会総会記事. 24- (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋正一: 第46回,日本癌学会総会記事. 45- (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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