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実験動物がんのがん遺伝子

研究課題

研究課題/領域番号 62010088
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関国立がんセンター

研究代表者

長尾 美奈子  国立がんセンター研究所, 発がん研究部, 部長 (40100151)

研究分担者 石川 隆俊  癌研究所, 実験病理部, 部長 (30085633)
津田 洋幸  名古屋市立大学, 医学部・第一病理学教室, 講師 (10163809)
鈴木 文夫  金沢大学, 薬学部放射薬品化学教室, 助教授 (10019672)
榎本 平  大阪大学, 微生物病研究所発癌遺伝子部門, 助手 (00127622)
横路 謙次郎  広島大学, 原爆放射能医学研究所病理, 教授 (70034618)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
1987年度: 12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
キーワードマウス肝がんがん遺伝子 / ラット肝がんがん遺伝子 / rafの発現上昇 / 新しいがん遺伝子 / tcoがん遺伝子 / ゴールデンハムスター胎児培養細胞 / 染色体欠失
研究概要

C_3B_6F_1マウスに放射線または種々の薬剤により誘発された実験腫瘍197例について, 19のがん遺伝子の発現異常を検討した. DMN,DENによる肝がん67%にrafの発現上昇が, またMCA,αーtocopherol,放射線で生じた肉腫では50%にmycの発現上昇がみられた. MCA肉腫の4/24,αーtocopherol肉腫の4/7にmyc遺伝子の増幅がみられた. IQで誘発されたラット肝がん14/28例に約50倍のrafの発現上昇を見出した. 正常cーrafの発現増強なのか, 変異を伴っているのかを今後解析する. IQ,DEN,2ーAAF,EHENで誘発された肝がんの組織標本では, ras p21蛋白質は検出されなかった. MNNGにより誘発されたラット胃がんにおける増幅遺伝子は, ゲル内reraturation法では検出できなかった. 異物により誘発されたがん遺伝子の検索を目的とし, プラスチックにより誘発された肉腫10例を可移植性株として樹立した. 以上のうち注目すべき新しい知見は肝発がんにおけるrafの転写活性化の関与である.
ゴールデンハムスター胎児由来細胞GHEーLを用いてトランスホーミング遺伝子検出系を確立した. GHEーLよりフォーカス形成能が高いサブクローンGHC8とマウスcーmycを導入したGHEMCー1細胞株を得た. X線で誘発した好発がんマウスF1〜F3の腫瘍から新しいがん遺伝子tcoが, またras以外のがん遺伝子1つが検出された. tcoの解析が進行している. 後者を現在クローニングしている. このGHE細胞は正常二倍体である. 継代5ではmyc+ras^<T24>でトランスホームした. 継代50(GHEーL50)では染色体5の1本の欠失と1つの染色体異常を伴っており, ras^<T24>のみでトランスホームした. いずれの場合もトランスホームした細胞4/5例で染色体15が1本欠失していた. 正常二橋体細胞のがん化には染色体異常が重要な役割をはたしていることをin vitroで明らかにした. 肝細胞増殖因子cDNAのクローニングニワトリがんウイルスAsー42のがん遺伝子の解析が進行している.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (20件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (20件)

  • [文献書誌] Nishizawa,M.,Goto.,N., and Kawai,S.: J.Viorl.61. 3733-3740 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Fujiwara,K.T.,Ashida,K.,Nishina,H.,IBa,H.,Miyajima,N.,Nishizawa,M. and Kawai,S.: J,Virol.61. 4012-4018 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Moore,M.A.,Tsuda,H.: Virchows Arch B. 53. 272-278 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yokoro,K.,Niwa,O., Hamada,K.,Kamiya,K., Seyama,T.and Inoh,A.: Int.J.Radiat.Biol.51. 1069-1080 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshida,K.,Seki,M.,Hayata,I.,Tadokoro,K.,Tada,N.and Niwa,O.: Leukemia Res.11. 621-628 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 横路謙次郎: 臨牀と研究65. 1988. (358-362)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Taya,Y.,Terada,M.and Sugimura,T.: Advances in Viral Oncology. 7. 141-153 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Funato,T.,Yokota,J.,Sakamoto,H.Kameya,T.,Fukushima,S.,Ito,N.,Terada,T.and Sugimura,T.: Jpn.J.Cancer Res.(Gann). 78. 651-654 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Nakamura,T.,Nagao,M.and Ichihara,A.: Exp.Cell Res.169. 1-14 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Nakamura,T.,Nawa,K., Ichihara,A.,Kaise,N.and Nishino,T.: FEBS Lett.224. 311-316 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Shimaoka,S.,Nakamura,T. and Ichihara,A.: Exp.Cell Res.172. 228-242 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 中村 敏一: 蛋白質・核酸・酵素. 32. 161-173 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 中村敏一: 生化学. 59. 147-153 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木文男: 放射線科学. 31. 39-43 (1988)

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      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Nemoto.N.,Kodama,K.,Tazawa,A.,Matsumoto,J.,Prince Masahito and Ishikawa,T.: J.Cancer Res.Clin.Oncol.113. 56-60 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Moore,M.A.,Nakagawa,K.and Ishikawa,T.: Jph.J.Cancer Res.(Gann). (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Ishikawa,F.,Takaku,F.,Nagao,M.and Sugimura,T.: Mol.Cell.Biol.7. 1226-1232 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Ishikawa,F.,Takaku,F.,Nagao,M.and Sugimura,T.: Oncogene Res.1. 243-253 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Tahira,T.,Ochiai,M.,Hayashi,K.,Nagao,M.and Sugimura,T.: Nucl.Acids Res.15. 4809-4820 (1987)

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      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Nagao,M.,Ishikawa,F.,Tahira,T.,Ochiai,M.and Sugimura,T.: "Oncogenes and Cacner" Japan Sci.Soc Press,Tokyo, (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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