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ヒトがん細胞由来顆粒球コロニー刺激因子の遺伝子構造とその発現

研究課題

研究課題/領域番号 62015019
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関(財)大阪バイオサイエンス研究所

研究代表者

長田 重一  大阪バイオサイエンス研究所, 第1研究部, 部長 (70114428)

研究分担者 上代 淑人  東京大学, 医科学研究所, 教授 (90012690)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1987年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
キーワード顆粒球コロニー刺激因子 / cDNA / 染色体遺伝子 / 遺伝子発現 / 染色体マッピング
研究概要

GーCSF(顆粒球コロニー刺激因子)は顆粒球の前駆細胞に作用し, その増殖と分化を促進する因子である. 本研究代表者らは, これまでにGーCSFを構成的に産生するヒトやマウスのがん細胞(CHUー2,NFSA細胞)より, ヒトマウスGーCSF cDNAを単離した. そこで本年度は, これらGーCSF cDNAを用いて, 染色体遺伝子ライブラリーよりそれらの染色体遺伝子を単離し, その構造を決定した. GーCSF遺伝子は, ヒト, マウスともに全長約2,5kbであり, 5個のエクソンから成り立っている. ヒトとマウスの遺伝子間においては, そのエクソン部分は72,6%の相同性を示し, さらに, そのプロモーター領域300bpでは, 互いに80%以上の相同性を持っている. また, ヒトーマウスハイブリッド細胞, FACSによる染色体の分別化, 及びin situハイブリダイゼーション法により, ヒトGーCSF遺伝子は, 17番目の染色体q21ー22の領域に, 存在することを示した. さらに, マウスの種によって遺伝子上にpolymorphysmが存在することを利用し, マウスGーCSFは11番目の染色体55ー57の領域に存在することを明らかとした.
一方, GーCSFを構成的に発現するヒトがん細胞(CHUー2)より, GーCSF遺伝子を単離し, 解析したところ, その構造は正常細胞の遺伝子と同等であった. そこで, マウスGーCSF染色体遺伝子をpSV2neoとともにCSF産生細胞(CHUー2), 並びに非産生細胞(HeLa,FL)に導入し, G418耐性株を樹立したところ, ヒトGーCSF産生細胞においてのみマウスGーCSF遺伝子の発現が観察された. また, GーCSF遺伝子のプロモーターを大腸薗CAT遺伝子と結合し, CHUー2, HeLaやFL細胞に導入した. この際も, CHUー2細胞においてのみ, CATの発現がみられ, ヒト口腔がん細胞(CHUー2)におけるGーCSFの構成的発現は, そのプロモーターに作用する核内因子が構成的に産生, あるいは活性化されているためと結論された.

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Tsuchiya: The EMBO J.6. 611-616 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] K.Morishita: J.Biol.Chem.262. 3844-3851 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] M.Tamura: Biochem.Biophys.Res.Commun.142. 454-460 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] M.Tsuchiya: Eur.J.Biochem.165. 7-12 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] K.Morishita: J.Biol.Chem.262. 15208-15213 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kanda: Somat.Cell Mol. Genet.13. 679-684 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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