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癌遺伝子の発現とアイソザイムの偏倚

研究課題

研究課題/領域番号 62015043
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 武彦  大阪大学, 医学部, 教授 (60028272)

研究分担者 野口 民夫  大阪大学, 医学部, 講師 (70135721)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1987年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
キーワードピルビン酸キナーゼアイソザイム / M遺伝子 / L遺伝子 / 制御領域
研究概要

細胞ががん化するとピルビン酸キナーゼのアイソザイムパターンは著明に変化する. すなわち, L型やM_1型は減少し, M_2型が増加する. このような偏倚の機構を遺伝子レベルで調べるために, 今年度はM_1型とM_2型をコードするM遺伝子の第1, エクソンとその上流を含むクローンを単離して, 転写開始点およびプロモーター領域の塩基配列を調べると共に, M遺伝子とL遺伝子(L型とR型のアイソザイムをコードしていて, 両分子種は転写開始点の違いで生成される)の発現の制御領域を調べ, 以下の点を明らかにした. 1.M遺伝子の転写開始点は20スクレオチド内に複数存在するが, これらはM_1型とM_2型で同様に使われていた. この結果はM_1型とM_2型のmRNAがM遺伝子からの同一転写産物のスプライシングの違いで生成するという, これまでの仮説を支持する. 2.M遺伝子のプロモーター領域はGCに富み, GCボックスが数個存在していたが, TATAボックスは認められなかった. 3.CAT検定法によりM遺伝子発現の制御領域を調ベたところ, 転写開始点から上流約1.8kb内に存在することが示唆された. 4.一方, L遺伝子のL型の発現の制御領域をCAT検定法により調べた結果, L型の転写開始点から上流約1.5kb内に存在することが示唆された.

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tamio,Noguchi,: Journal of Biological Chemistry. 262. 14366-14371 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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