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発癌プロモーターによる細胞骨格関連カルモデュリン結合蛋白質の変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62015045
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

祖父江 憲治  大阪大学, 医学部, 教授 (20112047)

研究分担者 神田 啓子  大阪大学, 医学部, 助手 (00091182)
田中 敏彦  大阪大学, 医学部, 助手 (20163545)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1987年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
キーワード癌 / 発癌プロモータ / TPA / 細胞骨格 / アクチン / カルスペクチン / カルモデュリン結合蛋白質 / focal contact
研究概要

癌ウィルスや発癌プロモーターによる細胞形質転換にともなって, 細胞骨格系の質的ならびに局在変化の起こることが知られている. なかでも, 細胞の癌化により細胞と基質面との接点に生じるfocal contactは正常細胞でみられる接着部(adhesion plaque)とは異なったものであり, 癌化細胞の転移あるいは浸潤に関わる動的構築物として注目されている. 近年このfocal contact内にアクチンをはじめビンキュリン・αーアクチニン・ターリンなどの細胞骨格成分と発癌遺伝子産物の集積が見いだされた. 私たちの研究室では, 当初, 神経系に多量存在するカルモデュリン結合蛋作質として発見しカルスペクチンが, 神経系のみならず非赤血球細胞全般にわたる細胞膜裏打ち蛋作質であり, アクチンフィラメントとの相互作用により細胞膜表面レセプターの細胞膜流動性を規定していることが明かにした. そこで私たちは, TPAなどの発癌プロモーターによって惹起されるカルスペクチン局在変化を追究し, focal contact内にカルスペクチンがアクチンドットを取り巻くドーナツ様分布を示すことを明らかにした. さらにこのfocal contact形成はカルモデュリン阻害剤や蛋白質分解酵素阻害剤によって抑制されることを見いだした. 細胞膜裏打ち構造蛋白質であるカルスペクチン(非赤血球型スペクトリン)が発癌プロモーターにより局在変化を示すことおよびフェノチアジン系薬剤がその局在変化を抑制することを報告したのはわれわれが最初であり, 発癌プロモーターおよび発癌ウィルスによる細胞骨格系蛋白質の局在変化の意義解明に貢献するものである.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Sobue,K: Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 84. 1916-1920 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Mizushima,Y: Biomed.Res.8. 73-78 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Okabe,T: FEBS Lett.213. 184-188 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Itoh,K: Biochem.Biophys.Res.Commun.146. 711-716 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sobue,K: Biomed.Res.(1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sobue,K.: Proc.Natl.Acad.Sci.USA. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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