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細胞がん化におけるポリADPーリボース合成酵素遺伝子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 62015056
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関高知医科大学

研究代表者

静田 裕  高知医科大学, 医学部, 教授 (50025631)

研究分担者 宇城 啓至  高知医科大学, 医学部, 講師 (10151854)
戸田 勝己  高知医科大学, 医学部, 助手 (40197893)
黒崎 知博  高知医科大学, 医学部, 助手 (50178125)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1987年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードADPーリボース / cDNAクローニング / トランスフォーメイション
研究概要

ヒト正常胎盤およびSV40でトランスフォームしたヒト線維芽細胞由来の2種のcDNAライブラリーからクローンを得て本酵素に対するcDNAの特性を調べ以下の知見を得た.
1)本酵素のmRNAはNorther Blotから約4.2kbと推定される.
2)cDNAのcoding regionは, 1014個のコドンから成り, 本酵素の分子量は113,153と算定される.
3)本酵素のDNA結合ドメインはN末側に存在しており, アミノ酸残基数373個から成る塩基性タンパクである. 続いてアミノ残基152個から成る自己修飾ドメインがあり, この部分も塩基性が強い. C未側には489個のアミノ酸塩基から成る基質NAD結合ドメインがある. このドメインの電荷は中性である.
4)DNA結合ドメインは独特の反履配列を有し, この部分は発癌遺伝子産物であるcーfos,vーfosと相同性が強い. またこの部分にはZnを結合するMetal fingerが存在する. さらにこのドメインにはSV40のT抗原などに見られる核局在に必須と思われるリジン残基のクラスターが存在する.
5)基質NAD結合ドメインにはATPase等にみられるアデニン部分を認識する為の独特のアミノ酸配列が存在する.
6)トランスフォームした場合にはDNA結合ドメインのみに2ケ所に亘り点突然変異が存在し, 荷電の変化を含むアミノ酸置換がみられる.
以上の知見からポリADPーリボース合成酵素は, 細胞がん化に重要な役割を持つことが示唆され, 現在genomic DNAの構造と発現制御の解析を行なっている.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ushiro,H.,Yokoyama,Y., & Shizuta,Y.: The Journal of Biological Chemistry. 262. 2352-2357 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kurosaki,T.,et.al.: The Journal of Biological Chemistry. 262. 15990-15997 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Shizuta,Y.,et.al.: "1988" SpringerーVerlagNzacir Nutrition.ADPーribosylation.and Cancer,

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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