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HTLVーIキャリアーのATL発症機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62015063
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関長崎大学

研究代表者

市丸 道人  長崎大学, 医学部, 教授 (50039525)

研究分担者 上平 憲  長崎大学, 医学部, 講師 (80108290)
山田 恭暉  長崎大学, 医学部, 助手 (60145232)
池田 柊一  長崎大学, 医学部, 助手 (10128150)
貞森 直樹  長崎大学, 医学部, 講師 (30039896)
朝長 万左男  長崎大学, 医学部, 助教授 (40100854)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1987年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードHTLVー1 / HTLVー1キャリア / ATL / preーATL / P40^x / px抗体 / 染色体異常 / Chromosomal abnormarity / 14q11切断
研究概要

HTLVーIキャリア約200例を対象としてHTLVーIプロウイルスDNAのインテグレーション, HTLVーI関連蛋白に対する血清中抗体, リンパ球サブセットの検索を行った. プロウイルスDNAを調べ得た異常リンパ球陽性キャリア46例中23例(50%)では, polycolonal integrationを示した. また, 4例にmonoclonalintegrationを認めたが, この4例はすでに細胞の単クローン性増殖が起こっているが, 末だ悪性増殖能を獲得していないpreーATLと考えられた. HTLVーI関連蛋白に対する血清中抗体は特にpx蛋白抗体に注目したが病態間に特異的な所見は見い出し得なかった. しかし, キャリアにおけるpx抗体陽性者は陰性者に比してHTLVーIプロウイルスのintegrationが検出される例が多い傾向があった. gag env産物に対する抗体も病態間の差より個体差の方が大であった. キャリアの末梢血リンパ球サブセットはOKT8^+,Leu7^+が異常リンパ球陽性キャリアにおいて, 健常人に比し, 有意に低下していた. またOKT3の蛍光強度も同じグループで有意に低下しておりHTLVーI感染によるリンパ球の質的変化を示すものとして注目された. 以上の所見より, 健常人キャリアのなかにも既にpreーATLの状態にある者が存在することが判明し, また, HTLVーI感染によって惹起される異常によってキャリアに多様性が存在することが分かった.
染色体は今回ATL患者24例について報告した. リンパ腫型では数的異常のみか単純な構造異常が目立った. ATL急性型は複雑な染色体異常を示す例が多かった. 特にT cell receptor α geneが局在する14q11異常が12例で認められ, HTLVーIに感染したT細胞がATL細胞へとtransformする際に重要な役割をはたしていると考えられた.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 市丸道人: 臨床と研究. 65. 69-75 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 市丸道人: Modern Physician. 7. 233-236 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 上平憲 市丸道人: 日本輸血学会雑誌. 33. 689-694 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sadamori,N. Nishino,K.: RECENT ADVANCES in RES RESEACH. 25. 104-115 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 池田柊一,上平憲: "白血病細胞の生物医学的特性とその制御(HTLー1 キャリアーの研究)" 宮崎保編,癌と化学療法社(東京), P403-411 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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