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B型肝炎ウィルスによる肝発癌の解析

研究課題

研究課題/領域番号 62015090
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

北川 知行  癌研究会, 癌研究所, 副所長 (50085619)

研究分担者 李 康弘  癌研究会癌研究所, 病理部, 研究員
樋野 興夫  癌研究会癌研究所, 病理部, 研究員 (90127910)
研究期間 (年度) 1987 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1987年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
キーワードB型肝炎ウイルス / 肝発癌 / トランスジェニックマウス / ウッドチャク肝炎ウイルス
研究概要

1.今年度初頭までに作成した5系のHBV遺伝子導入マウスの中のH2ー2^p系に見られた導入遺伝子をめぐる遺伝子再編成の現象を更に追求した. F_1, F_2と子孫伝達の間にほぼ20%の個体で再編成がある. また体細胞の培養系を作り調べると, 体細胞の分裂に際しても再編成が起ることが明らかにされた. 現在導入部分をクローニングし, 再編成のメカニズムを調べている.
2.WHVをタンデムに連いた遺伝子を導入したマウスが作成された. WHVの産生系と肝炎発生系モデルになることが期待されている.
3.別系のHBV遺伝子導入マウスをかけ合わせ, 複数の遺伝子にHBV導入のある系を作成した.
4.これらのHBV導入マウスを用いて, DENによる発癌実験および自然肝癌発生実験を行っている. 現在までのところ, HBV導入による感受性の変化は認められていない.
5.HBV組込みの癌化への関与と別に, 慢性肝炎状態が他の癌原因子と補発癌効果を来す実体とメカニズムの解析が重要と考え, 内因性ニトロサミンによる肝発癌モデルの作成を行った. アミノピリンと亜硝酸をそれぞれ1000ppmの濃度でラットに連続投与すると, 1年以内に多数の肝癌が発生することが示され, 更に起始効果は, 12週の肝でGSTP陽性細胞巣をして定量的に把握できることを明らかにした. 現在アミノピリン+亜硝酸とccl_4投与による陽性肝炎肝硬変モデルを組合わせた実験を進行させている.
6.5と関連した研究として, 自発肝癌好発系のC3Hマウスは, 若年成育個体肝に, すでに培養下でコロニーを作る起始細胞が存在することを証明した. 起始細胞での遺伝子変化と起始の原因を解析中である.
7.DENで起始したウッドチャックより肝細胞の培養系を10系樹立した. WHVの感染実験を開始した.

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kawaguchi,T.;Kitagawa,T.: Cancer Res.47. (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kitagawa,T.: Jpn.J.Cancer(Gann). 78. 869-874 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Lee,Gong Hong: Hepatology. 7. 437-440 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hino,O.: Int.J.Cancer. 35. 5-10 (1986)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hino,O.: Proc.Natl.Acad.Sci.83. 8338-8342 (1986)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hino,O.: Proc.Jpn.Acad.62(B). 355-358 (1986)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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